『サイボーグ009』 祝 放映40周年
- 2019/03/09
- 10:16
昭和54年(1979)3月6日は、東映本社・日本サンライズ制作のテレビシリーズ『サイボーグ009』(原作/石森章太郎)がスタートした日です。テレビ朝日系で、毎週火曜日午後7時から放映されました。早いもので、今年でちょうど40周年を迎えます。
『サイボーグ009』は、現・石ノ森章太郎さんの代表作です。『週刊少年キング』で昭和39年(1964年)7月に連載がスタートして以来、『週刊少年マガジン』(講談社)、『COM』(虫プロ商事)、『週刊少女コミック』(小学館)、『週刊少年サンデー』(小学館)、『月刊マンガ少年』(朝日ソノラマ)などなど、30年以上に渡り各誌に連載されました。
この映画2作のヒットをうけ、昭和43年(1968年)4月からは、テレビシリーズ『サイボーグ009』(東映動画)もスタートしました。 こちらはモノクロ時代の作品でしたが、『太平洋の亡霊』や、『Xの挑戦』など、印象に残るエピソードも多く、8年後の昭和52年(1977年)のアニメブーム時も、上映会などが結構行われていました。
そんなアニメブームが最高潮の頃、新たなアニメ化が発表されたのです。ファンも大注目となりました。
当時は『月刊マンガ少年』と『少年サンデー』で、連載されていた頃です。『少年サンデー』版はそれまでの壮大なストーリーではなく、各メンバーのサイドストーリーで絵柄も優しいペンタッチでした。
そのタッチを再現されたのは、キャラクターデザインの芦田豊雄さんです。生前の芦田さんにお聞きしたところ、最初に芦田さんが描いたキャラを石森さんは気に入られて、ほとんど直しはなかったそうです。
それでも石森さんがここはこうしたほうがいい、とちょっと線を直しただけで、ニュアンスが原作に近づきあの絵になったと、おっしゃってました。
第一話放映の時のことは、今でも覚えています。まず石森さん作詞、すぎやまこういちさん作曲で成田賢さんの歌によるオープニングに度肝を抜かれたのです。金田伊功さんによる作画で各キャラクターの個性が、動きで見事に表現されていました。そして、不気味な巨人達の出現からの重い流れは、原作で中断していた「神々との戦い」編がそのままアニメ化されるのか、と期待もふくらみました。
ただその頃はシリアスすぎるストーリーより、『少年サンデー』連載のサイドストーリーのほうが好みでしたので、アニメでも一話完結のサイボーグたちの活躍の方が好みでした。
毎回、見るのが楽しみだった金田さんのオープニング。甘いタッチのキャラクターが、各声優さんとドラマにマッチしていた作画。
その後も何度かアニメ化されていますが、この日本サンライズ版『サイボーグ009』が好きというファンが多いことも分かります。
『サイボーグ009』修正原画
原作の0013のエピソードが印象的でしたので、ツトムの登場はうれしいものでした。
原作の0013のエピソードが印象的でしたので、ツトムの登場はうれしいものでした。
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