落語界有数のマンガマニア、金原亭馬好さんを偲んで
- 2020/03/20
- 07:44

昨年3月19日、落語家の金原亭馬好さんが70歳で亡くなられました。今年で一周忌を迎えます。 五代目馬好さんこと近藤雄三さんは、昭和23年(1948年)台東区龍泉寺町のお生まれです。子どもの頃からマンガ好きで、中学に入ると持ち前の度胸でマンガ家さんの家を訪ね歩きました。 この頃は牧歌的な時代で、各マンガのページ柱にはファンレターのあて先として、各先生のご住所も掲載されました。それを頼りにご自身のマ...
進化を続けるスポーツマンガ
- 2019/06/02
- 09:58

誰でも、子どもの頃に熱中したスポーツ・マンガがあるでしょう。私の子ども時代は、『巨人の星』(原作/梶原一騎 画/川崎のぼる)や『あしたのジョー』(原作/高森朝雄 画/ちばてつや)、『タイガーマスク』(原作/梶原一騎 画/辻なおき)など梶原一騎さんの原作や、『アタックNo.1』(浦野千賀子)など“スポ根モノ”が全盛でした。 現在、読売新聞朝刊で連載されている「スポーツの力」。これは、来年開催の東京オリ...
小池一夫さんに感謝
- 2019/04/30
- 09:26

劇画原作者の小池一夫さんが、4月17日に肺炎で亡くなられました。82歳でした。 古くからのマンガファンには、以前の小池一雄というお名前の方が馴染み深いでしょう。小島剛夕さんと組まれた『子連れ狼』は、何度もテレビドラマ化や映画化され、萬屋錦之介さんや若山富三郎さんなどが主人公の拝一刀を演じられました。 小島さんとのコンビでは、徳川家康と服部半蔵の成長を描いた『半蔵の門』も忘れられません。そのほか、...
思い出される偉大な原作者、梶原一騎さん その2
- 2018/06/24
- 10:09

『劇画一代』は、梶原さんの半生とヒット作誕生の経緯を自ら明かすという自伝的エッセイでした。 この時代は、一般紙にマンガの話題が載ることなど滅多にありません。そんな頃に、大手新聞に劇画原作者の連載が始まったのです。 しかも半生を振り返りつつ創作の秘密を明かしてくれるのですから、マンガファンにとっても大きなことだったと思います。 連載時には玉井ヒロテルさんの劇画調に描かれた挿絵も楽しく、毎回記事をス...
思い出される偉大な原作者、梶原一騎さん その1
- 2018/06/23
- 11:29

梶原一騎さんが、1987年(昭和62年)に亡くなられて31年が経ちます。 『巨人の星』(作画/川崎のぼる)、『タイガーマスク』(作画/辻なおき)、『あしたのジョー』(作画/ちばてつや)、『空手バカ一代』(作画/つのだじろう、影丸譲也)、『柔道一直線』(作画/永島慎二、斎藤ゆずる)、『侍ジャイアンツ』(作画/井上コウ)、『柔道賛歌』(作画/貝塚ひろし)、『赤き血のイレブン』(作画/園田光慶)、『愛...