鷺巣さんとココア缶
- 2014/04/27
- 21:31
もう10年以上前のことでしょうか。DVDの版権関連の打ち合わせでエイケンにお邪魔した際、その頃まだ在籍しておられた長い付き合いのベテランプロデューサー兼コーディネーターの鷺巣政安さんに、怪訝な表情で、こう言われたことがあります。「星さんは、いつも原画やセル画にこだわるよね。だって本当なら原作モノだったら、原作者の絵が一番なんじゃないの」 確かにエイケンがTCJ時代から制作してきたテレビアニメは、...
子どもたちにおなじみだった絵柄
- 2014/04/26
- 09:44

私は小さい時から本好きの子どもだったようです。様々な絵本を、両親は幼児期に与えてくれました。童話や動物、乗り物など、いろんな本がありました。 今でも覚えているのは、1968年(昭和43年)頃から小学館から出ていた『オールカラー版世界の童話』のシリーズです。その名のとおりオールカラーで、金色の外函に入った豪華なハードカバーの絵本でした。 『イソップのお話』、『グリムのお話』、『アンデルセンの童話』...
荒木伸吾さんの遺作DVDコミック、発売決定
- 2014/04/24
- 21:06
2011年12月に荒木伸吾さんが亡くなられて、二年半が経ちました。 荒木さんは、亡くなられる日まで、新作マンガ『SOURIRE』を描き続けていらっしゃいました。 『SOURIRE』は、荒木さんの死後、『Sourire d'enfance』としてご遺族がオールカラーの素敵な本にまとめられました。 また同時に秋葉原で開かれた個展『荒木伸吾回顧展』のために制作された『荒木伸吾回顧展図録「瞳と魂」図録』も、それまでの荒木...
レジェンドたちの集い
- 2014/04/20
- 23:10
本日4月20日、池袋某所にて、金山明博さん主催で私もお手伝いさせていただき、アニメ界のレジェンドたちが集まったパーティーが行われました。出席されたのは、アベ正己さん(『平成天才バカボン』作画監督)宇田川一彦さん(『ヤマトよ永遠に』作画監督)岡迫亘弘さん(『宇宙戦艦ヤマト』作画監督)大河原邦男さん(『機動戦士ガンダム』メカデザイナー)進藤満尾さん(『キャンディキャンディ』作画監督)須田正巳さん(『北斗...
劇画調アニメのルーツは(その3)
- 2014/04/19
- 07:25

金山明博さんの劇画作品は、アクションものがメインで、殴り合いなどの格闘シーンがお得意でした。 スピード感あふれるコマ運びは、後のアニメ作品に通じるものがある、と感じてました。劇画家時代のことをお話いただいた時には、「あの頃は、洋服が描きにくかったから、裸で戦うプロレスやボクシングを描いてたんですよ」なんて、笑っておっしゃってくれました。 出崎統さんは、ちょっとひねったミステリ物がよかったです。他...
劇画調アニメのルーツは(その2)
- 2014/04/13
- 09:30

『大空魔竜ガイキング』は、その当時の自分にとってはとても贅沢な作品だったと思います。作画の違いを徐々に意識し始めていましたから、毎回の絵の違いがバラエティーに富んでいて、とても楽しみだったのです。 元々のキャラクター原案の杉野昭夫さんは、エンディングで詩的で素晴らしい絵を描いていらっしゃいましたし、時々作画監督としても参加されました。担当の回数は少なかったのですが、始まると「おお、この絵は」と嬉...
劇画調アニメのルーツは(その1)
- 2014/04/12
- 15:41

中学に入る頃は、思春期というのでしょうか、アニメ好きは変わらなかったのですが、それまでの幼児向けの作品より、ちょっと劇画調のリアルなタッチの作品が好きになっていました。 元々『紅三四郎』から、いやそれ以前に『マッハGOGOGO』の頃から、吉田竜夫さん率いるタツノコプロ作品のリアルな作画が好みでした。そして『科学忍者隊ガッチャマン』で、完璧にハマりました。 リアルだけど、どこかチャーミングで色気ま...
はじめまして
- 2014/04/05
- 10:13
テレビアニメの魅力のとりこになって、もう何年でしょうか。 家族に聞くと、どうやら生まれた頃から最初の『鉄腕アトム』は見ていたそうです。その後、『ジャングル大帝』の可愛く凛々しいレオ、『悟空の大冒険』のやんちゃで破天荒な悟空、『オバケのQ太郎』の愉快な友だちQちゃん、『スーパージェッター』の未来から来た凛々しいジェッター、『マッハGOGOGO』の颯爽とした少年レーサー・三船剛、『ゲゲゲの鬼太郎』の...