ミニカードの時代 その2
- 2014/08/31
- 09:32

■ 「アニメ・ブーム」以前1963年(昭和38年)1月から始まったテレビアニメ『鉄腕アトム』の洗礼を子供の頃に受けた世代は、1974年(昭和49年)くらいにはだいたい中学生から大学生になっていました。 彼らの成長にしたがって、放送局もその対象ターゲットを上げていき、お子様向けの作品主体から『バビル二世』、『海のトリトン』など、徐々にハイティーンまで対象を広げたと思われるような作品も放送されるように...
ミニカードの時代 その1
- 2014/08/30
- 08:04

■ミニカードを覚えてますか 現在、40代、50代くらいにあたる方は、「ミニカード」を覚えていらっしゃる方が多いことでしょう。 1970年代に駄菓子屋で売っていたり、スナック菓子のオマケについていた「仮面ライダー」カードや「マジンガーZ」カードなどに代表される、タテ6.7センチ、ヨコ5センチ四方のあのミニカードです。 そもそもの始まりは、カルビーの「仮面ライダースナック」などお菓子のオマケでした。そ...
モノクロ版『パーマン』がついにDVD化
- 2014/08/24
- 08:58

かつて昭和40年代前半に『オバケのQ太郎』に続き、放送された藤子・F・不二雄さん原作の人気アニメ『パーマン』が、ついにこの11月に上下巻でDVD-BOX化されます。 今年で創立50周年を迎える、東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)の記念事業の一環とのことです。 後にシンエイ動画でもリメイクされ、原作も大人気の『パーマン』ですが、昭和30年代生まれの自分にとっては、やはり子どもの頃親し...
金山明博さんとの不思議なご縁 その9
- 2014/08/23
- 07:52

2013年4月には、ニースで行われたアニメ・コンベンション「CARTOONIST(カートゥニスト)」に、『マジンガーZ対デビルマン』の作画監督を担当された角田紘一さんや、『科学忍者隊ガッチャマン』や『北斗の拳』でおなじみの須田正巳さんたちと一緒に招かれました。 ヨーロッパ各地から集まったファンにも大歓迎されたそうで、金山さんはまだまだ世界を股にかけて活躍中です。 なんとこの8月には、サンフランシ...
金山明博さんとの不思議なご縁 その8
- 2014/08/17
- 09:57

2007年からは、金山さんご自身の虫プロ時代をテーマにした新作マンガ『あめんぼうの詩(うた)』も、『まんだらけZENBU』誌に2年に渡って連載されました。 この作品は、まんが家を挫折した主人公が、虫プロに中途入社してアニメーターを目指すという、金山さんご自身の歩みをそのまま綴ったような意欲作でした。私も金山さんからの依頼で、ストーリー構成のシナリオを担当させていただきました。『ジャンクル大帝』班...
金山明博さんとの不思議なご縁 その7
- 2014/08/16
- 07:34

2006年の夏、金山さんの超人的なパワーで個展も打ち上げのパーティーも大成功に終わり、このことが功を奏したのか、ご体調もその後少しずつ上向きになっていきました。 個展やパーティーのお手伝いを通じて、金山さんの交友関係の方々とも知偶を得ました。金山さんの長年の親友だった荒木伸吾さんも金山さんのためにと、体調があまり良くなかったにもかかわらず一枚の絵を描いて展示に色を添えてくれました。この時、荒木さ...
金山明博さんとの不思議なご縁 その6
- 2014/08/10
- 08:50

金山さんご自身も当時、体調も芳しくなかったこともあり口には出しませんでしたが、ある程度覚悟を決めていらしたのでしょう。「個展の打ち上げには昔の仲間を誘って、盛大にパーティーをやりたいんです」とも、希望されました。 そのパーティーの会場選びや、名簿作りもお手伝いしました。打ち上げのパーティーの運営には、金山さんの昔からの友人である芦田豊雄さんに「金山さんのためなら」と、快くご協力いただきました。 ...
金山明博さんとの不思議なご縁 その5
- 2014/08/09
- 07:30

2006年に金山さんからいただいた年賀状に、「地元の画廊を8月に借りる予約をしたので、個展をやりたい。そのために是非協力して欲しい」と書いてありました。 あまりにも突然な話でしたので驚いて連絡を取ると、「昨年まで体調を崩していたが、このままでは終れない、もう一度元気に絵を描きたい」とおっしゃるのです。 お住まいの狭山まで向かいましたが、以前と違いゲッソリとやつれたお姿にびっくりしました。そして、...
金山明博さんとの不思議なご縁 その4
- 2014/08/03
- 06:11

金山さんには、サンライズ時代後期に作画監督の作業の傍ら描いていたという、新聞連載マンガ『スーパードッグ幻(GEN)』(原作/山浦弘靖)についてもお聞きすることができました。 当時は、富野喜幸(現・由悠季)監督も読んでくれていて、時々「今週のは面白くなかったですね」などと率直に感想を教えてくれたことは、とても励みになったそうです。 『スーパードッグ幻(GEN)』は、1982年(昭和57年)1月から中日新...
金山明博さんとの不思議なご縁 その3
- 2014/08/02
- 09:32

金山さんは、元々兎月書房の劇画誌『摩天楼』でデビューされ、『街』や『1・2・3』などの劇画誌で活躍されていました。その後は、講談社や秋田書店、少年画報社などの雑誌でも連載を持つ人気マンガ家だったのです。 そして『ジャングル大帝』の頃に虫プロに参加され、アニメーターとして『わんぱく探偵団』や『千夜一夜物語』、『あしたのジョー』や『新ムーミン』など、数々の作品を手掛けられました。その後は日本サンラ...