魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その11
- 2014/11/30
- 08:58

■ 「タツ・マゴ」作品の立役者たち② 『宇宙魔神ダイケンゴー』や、『超スーパーカー ガッタイガー』、『テクノポリス21C』などの美術を手がけられたのは、『科学忍者隊ガッチャマン』や『昆虫物語みなしごハッチ』などのタツノコ作品でおなじみの中村光毅さんでした。 その後も、デザインオフィス・メカマンを率い、スタジオぴえろの『ニルスのふしぎな旅』や『まいっちんぐマチコ先生』。日本サンライズの『機動戦士ガン...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その10
- 2014/11/29
- 09:55
■ 「タツ・マゴ」作品の立役者たち① 吉田竜夫さん死去の前後に現れた、タツノコテイストの強く表れた他社作品たち。 『ブロッカー軍団Ⅳ マシーンブラスター』や『宇宙魔神ダイケンゴー』のキャラクターデザインを担当され、『超スーパーカー ガッタイガー』のチーフディレクターでもあった高橋資祐さんは、タツノコ退社後は、フリーとして日本サンライズ作品に参加されました。 『超電磁ロボ コン・バトラーV』や...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その9
- 2014/11/23
- 08:20
■ 吉田竜夫亡き後のタツノコプロは タツノコプロにとって吉田竜夫という存在は、非常に大きなものだったと思います。面倒見がよく率先して常に創作の現場をリードし、多くのスタッフから慕われていた人物です。アニメファンにしても、タツノコプロ=吉田竜夫のイメージは強いものでした。 そんな大きな存在を1977年(昭和52年)9月、不幸にも突然の死去で失ってしまったのです。残された、共同経営者でもあったご兄弟...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その8
- 2014/11/22
- 10:54

■『テクノポリス21C』② 『テクノポリス21C』は東宝製作の映画でしたが、他のアニメ映画のようには条件面では恵まれてはいませんでした。 劇場公開も早朝の一回だったり、地方では一日だけの限定などと変則的な上映だったのです。ただ大きなスクリーンに映し出される、スタジオぬえによるシャープなメカニックや、描き出された未来都市センチネルシティの雰囲気やキャラクターたちは、洋画を見ているようで大画面にふさわ...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その7
- 2014/11/16
- 08:22

■ 『テクノポリス21C』① これまで、1976年から78年の間に放映されたタツノコ調テレビアニメを、追ってきました。もう一作、テレビアニメではありませんが、ご紹介したい作品があります。 それは、1982年(昭和57年)に劇場公開された『テクノポリス21C』です。 元々は、1977年頃企画された作品で、キャラクターデザインは天野嘉孝さん、美術設定は中村光毅さん、そしてメカニックデザインや、SF設定に...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その6
- 2014/11/15
- 13:12

■ 『宇宙魔神ダイケンゴー』② 『宇宙魔神ダイケンゴー』のキャラクターは、『紅三四郎』や『科学忍者隊ガッチャマン』の初期などの、まだリアル路線を極める前のタツノコ調のニュアンスが良い形で残っていて、端正で魅力的なキャラクターでした。このキャラクターをデザインしたのが、高橋資祐さんでした。 高橋さんは、奇しくもこれまでご紹介した『ブロッカー軍団Ⅳ マシーンブラスター』や、『超スーパーカー ガッタイガ...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その5
- 2014/11/09
- 08:27

■ 『宇宙魔神ダイケンゴー』① 1978年(昭和53年)7月からは、テレビ朝日系で『宇宙魔神ダイケンゴー』がスタートしました。これは東映本社の製作ということでしたが、東映が組んだのが鳥プロという新しい会社でした。 この鳥プロは、タツノコプロの文芸部長だった鳥海尽三さんが中心となって、文芸部の酒井あきよしさん、陶山智さんと立ち上げた会社です。 つまり『ダイケンゴー』は、それまでタツノコプロ作品のシナ...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その4
- 2014/11/08
- 09:27

■『超スーパーカー ガッタイガー』 1977年(昭和52年)10月には、東京12チャンネル系で『超スーパーカー ガッタイガー』が始まりました。この年あたりから起こった「スーパーカー・ブーム」に乗って、カーレース物のテレビアニメが何本か放送されました。前月9月からは東映動画の『アローエンブレム グランプリの鷹』、永和の『ガッタイガー』、そして本家タツノコプロが東映本社の発注で制作した『とびだせ!マ...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その3
- 2014/11/02
- 07:37
■ 『ブロッカー軍団Ⅳ マシーンブラスター』②日本アニメーションも1976年当時、スタジオでは『母をたずねて三千里』や『ピコリーノの冒険』、『リトル・ルルとちっちゃい仲間』などを製作しフル稼働だったはずです。 ただ、実際の製作を外部のプロダクションに委ねる形では、10月からは土田プロと『ドカベン』(原作/水島新司)を、翌年1977年9月からはシンエイ動画と『おれは鉄兵』(原作/ちばてつや)などを、次...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その2
- 2014/11/01
- 10:05

■ 『ブロッカー軍団Ⅳ マシーンブラスター』① 今でも覚えていますが、最初『ブロッカー軍団Ⅳ マシーンブラスター』の放送を観た時、これは何故、製作会社がタツノコプロではないのだろうかと不思議に思いました。しかも、当時は名作劇場などで知られた日本アニメーションだったのです。 確か新聞のテレビ欄に載った新番組紹介記事で知ったと思うのですが、日本アニメが手掛ける巨大ロボットアニメですから、一体どんな作品な...