魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その18
- 2014/12/28
- 09:08
■ 各プロダクションの個性も際立っていた時代 90年代に入ると、本家のタツノコプロも『新世紀エヴァンゲリオン』などの制作協力のほか、実力派のスタッフを招き、OVAで『GATCHAMAN』や『新破裏拳ポリマー』、またTVシリーズでも『マッハGOGOGO』のリメイク作品を製作しました。 これらの作品は洗練されシャープな絵柄でしたが、いずれも以前のタツノコオリジナルの濃い画風ではありませんでした。 1...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その17
- 2014/12/27
- 09:07

■ 「タツ・マゴ」作品としての『剛Q超児イッキマン』 河合静男さんは『未来警察ウラシマン』の後、東映動画の『北斗の拳』(原作/武論尊・原哲夫)に原画と作画監督として参加されます。 『北斗の拳』の原作をより荒々しく昇華した須田正巳さんのハードなキャラクターは、河合さんにも合っていたのでしょう。『北斗の拳』でも河合さんの骨太の作画は健在でした。時々ケンシロウが、『科学忍者隊ガッチャマン』の健の姿にも重...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その16
- 2014/12/21
- 08:33
■ 「タツノコ・アワー」の終焉 『未来警察ウラシマン』の放送中だった1983年4月、それまでこの時間帯でタツノコ作品を楽しみにしてきたファンには衝撃的な事件が起こりました。 『ウラシマン』の放映時間帯が日曜18時からではなく、土曜日の18時半からに移動したのです。これにより、1969年(昭和44年)10月の『ハクション大魔王』の放送から14年もの長きに渡り続いてきた、フジテレビ系日曜夕方6時の時間...
魅力あふれる「タツ・マゴ作品」 その15
- 2014/12/20
- 08:20
■ タツノコ調作画の後継者・河合静男さん② 『剛Q超児イッキマン』から3年前、1983年に放映されたのが本家タツノコプロの『未来警察ウラシマン』でした。 この作品は、チーフディレクター・真下耕一さんのもと、作画もキャラクターデザインのなかむらたかしさんや、井口忠一さん、加藤茂さんたちそれぞれの作画監督の個性が競い合うような、若さあふれる作品でした。演出や美術、仕上げ、撮影、音楽、編集など各部門も...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その14
- 2014/12/14
- 11:54

■ タツノコ調作画の後継者・河合静男さん① 『剛Q超児イッキマン』の作画監督の中でも、かつてのタツノコファンを唸らせたのが河合静男さんの存在でした。 河合さんは元々は『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』の制作当時、久しぶりのリアル作品で苦労していたタツノコプロに、他社から移籍されました。河合さんの努力もあったのでしょうが、元々ご自身の絵もタツノコのリアルタッチに合っていたのかもしれません。 須田正巳さんや...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その13
- 2014/12/13
- 09:29

■ 『剛Q超児イッキマン』に見た“タツノコテイスト” 『剛Q超児イッキマン』のキャラクターデザインを手掛けたのは、西城隆詞さんでした。西城さんは、まんが家出身でアニメーターに転身後、自身の作画プロダクション・タマプロを率いた田中英二(星城朗二)さんの実弟です。 東映動画作品では、同じく西沢信孝さんと組まれたOVA『湘南爆走族』(原作/吉田聡)シリーズなどでおなじみでした。 タマプロでは、『紅三四郎...
魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その12
- 2014/12/07
- 08:05

■ 80年代に突然現れた「タツ・マゴ」作品 これまで『ブロッカー軍団Ⅳ マシーンブラスター』から、『テクノポリス21C』まで、タツノコ作品ではないタツノコ調の「タツ・マゴ」作品を紹介してきました。 これらは、吉田竜夫さんが亡くなる前後集中して現れた、他社作品ながらタツノコテイストの強い作品でした。いずれも魅力的でどことなくタツノコ調のような感じでしたので、勝手に「タツ・マゴ」と名付けていました。いず...
まんが家・河口仁さんの新作マンガ
- 2014/12/06
- 09:58

70年代後半から、『週刊少年マガジン』で異色のプロレスギャグまんが『愛しのボッチャー』を長期連載し、その後『週刊ゴング』でも「河口仁のワンポイントパフォーマンス」を同誌休刊まで連載していた、まんが家の河口仁さんが、久しぶりに新作を発表されました。 11月17日に発売された『思い出食堂 NO.19』(少年画報社刊)の、「生誕80周年記念企画 赤塚不二夫大食堂」の特集に寄せて、赤塚さんのフジオプロ在...