1977年の出版ラッシュ⑪
- 2015/03/29
- 07:52

■『月刊out増刊 アニメ&SF専門誌 ランデヴ-』その3 天馬正人さんというタツノコプロ創設以来の隠れた重鎮の存在を知ることができたのも、対談記事「吉田竜夫追悼座談会」のおかげです。 天馬さんからは、その後個人的にもご交誼をいただける事になりました。ですから、私にとってもこの本との出会いからそんな不思議なご縁が始まったわけです。 この対談ページには「吉田竜夫と竜の子プロの歩み」という、マンガ家時...
1977年の出版ラッシュ⑩
- 2015/03/28
- 07:11

■『月刊out増刊 アニメ&SF専門誌 ランデヴ-』その2 『ランデヴー』のメイン特集は、「吉田竜夫追悼特集 これがタツノコSFだ!」というタイトルで、巻頭から『科学忍者隊ガッチャマン』、『宇宙の騎士テッカマン』、『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』などのカラーグラビアが続きます。 一色ページでは、『ガッチャマン』第102話「逆転!チェックメイトX」のフィルムストーリー。しかも13ページに...
1977年の出版ラッシュ⑨
- 2015/03/22
- 07:33

■『月刊out増刊 アニメ&SF専門誌 ランデヴ-』その1 『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』を購入してから二、三週間ほど経ってからでしょうか。書店の映画やオーディオ雑誌やムックが置かれたコーナーに、面陳で1冊だけささった『科学忍者隊ガッチャマン』メンバーの横顔が勢ぞろいした表紙のA4判の雑誌を見つけました。 それは『月刊out増刊 アニメ&SF専門誌 ランデヴ-』(みのり書房刊)でし...
1977年の出版ラッシュ⑧
- 2015/03/21
- 06:42

■『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』その3 『宇宙戦艦ヤマト』と同じくフィルムストーリーでは、中面センターのカラーページにも『科学忍者隊ガッチャマン』の第81話「ギャラクター島の決闘」が掲載されました。 昔からタツノコプロの劇画調の絵が好きでしたので、実際の画面を印刷物でじっくりと見ること出来たのが喜びでした。そして、そのリアルに描かれたアニメーションの絵と、子ども向けとは思えないハード...
1977年の出版ラッシュ⑦
- 2015/03/15
- 07:29

■『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』その2 この『TVアニメの世界』のどこが良かったのでしょうか。 まず表紙を開くと、『科学忍者隊ガッチャマン』と『海のトリトン』の綴じ込みポスターがありました。それぞれ本編の作画の雰囲気に近い、セル画の描き下ろしだったのです。 それまでのアニメ関連の出版物といえば子ども向けのものが多く、マンガ原作であれば原作の絵が当たり前でしたし、まずテレビ作品と同じ絵...
1977年の出版ラッシュ⑥
- 2015/03/14
- 07:36

■『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』その1 1977年の11月、マンガ雑誌のコーナーである本を見つけました。それは『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』(朝日ソノラマ刊)というタイトルでした。 『月刊マンガ少年』は前年に創刊され、手塚治虫さんの『火の鳥』の新作が連載されるということが売りでした。他にも松本零士さんの『ミライザーバン』や、石森章太郎さん、永島慎二さん、ジョージ秋山さん...
1977年の出版ラッシュ⑤
- 2015/03/08
- 08:55

■ 『映画テレビマガジン TV MOOK 宇宙戦艦ヤマト』 1977年の11月には『宇宙戦艦ヤマト』のムックが「ロマンアルバム」に続き、もう一冊出ました。『映画テレビマガジン TV MOOK 宇宙戦艦ヤマト』(秋田書店刊)です。 もともと本放送時には松本零士さんの『宇宙戦艦ヤマト』のマンガが、秋田書店の『冒険王』に連載されていましたので、その繋がりもあったのでしょう。同じ秋田書店の青年劇画誌『プ...
1977年の出版ラッシュ④
- 2015/03/07
- 08:51

■『文芸春秋デラックス10月号 アニメーションの本』 1977年9月には、『宇宙戦艦ヤマト』のヒットにより出版界もブームの波を察知したのか、なんと大手文芸出版社からも、アニメの関連ムックが出ました。 『文芸春秋デラックス10月号(NO.42) アニメーションの本』(文芸春秋刊)です。 『文芸春秋デラックス』は1974年(昭和49年)に創刊された大人向けのムックのシリーズでした。 そもそもは『日本軍...
1977年の出版ラッシュ③
- 2015/03/01
- 08:42

■『テレビランド増刊 ロマンアルバム 宇宙戦艦ヤマト』 1977年当時中学生だった私は、毎日学校帰りに面白いマンガ本や文庫本など探しに近所の書店に寄るのが日課でした。 そんな夏休みのある日、子供雑誌のコーナーに置かれたA4判の『テレビランド増刊 ロマンアルバム 宇宙戦艦ヤマト』(徳間書店刊)を見つけました。 マンガ雑誌はB5判が主流でしたし『テレビマガジン』や『テレビランド』はAB判でしたので、そ...