アニメ文庫本の興亡史 ⑨
- 2016/04/30
- 07:02

■ 秋元文庫(秋元書房) その1 ソノラマ文庫『宇宙戦艦ヤマト』の次に出版された、アニメの文庫版ノベライズはアニメファンからすれば意外なタイトルでした。 それは、秋元書房の秋元文庫から出版された『テレビまんが物語 一休さん(1)』(テレビまんが制作スタッフ/編)です。こちらは1977年(昭和52年)2月頃、書店に並びました。 秋元文庫は、その後アニメファンにはおなじみとなった『テレビアニメ全集』...
書籍『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』遂に発売
- 2016/04/24
- 07:16

元アニメ制作会社エイケンのプロデューサーで、長年テレビアニメの現場にたずさわってこられた鷺巣さんの回想録『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』(ぶんか社刊)がついに先週4月15日に発売されました。 私も発売日に、近所の書店で購入しました。A5判並製で思ったほどの厚さではありませんが、内容は盛りだくさんです。 鷺巣さんのお生まれから戦前の東宝撮影所が遊び場だった子ども時代、そして戦後の動乱期、アニメ...
アニメ文庫本の興亡史 ⑧
- 2016/04/23
- 07:43

■文庫サイズのアニメ絵本 二見書房サラ文庫の『まんが日本昔ばなし』シリーズの大ヒットに影響されたのか、朝日ソノラマからも箱入り5冊分冊セットの小型アニメ絵本が出版されています。 1977年(昭和52年)9月に発売された、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』です。この本は発売時には書店で見ていませんが、後になって古書で入手しました。 ①ドラキュラのまき、②ケーケメカのまき、③ギンギラギンのまき、④クイ...
『超電磁ロボ コン・バトラーV』 祝 放映開始40周年
- 2016/04/17
- 08:24

今から40年前の1976年(昭和51年)4月17日。東映本社が発注し、創映社(当時の日本サンライズ)が制作した『超電磁ロボ コン・バトラーV』の第1話が放映されました。 『コン・バトラーV』は、キャラクターデザインを安彦良和さんが手掛けられ、子ども向けの番組だったのに、ティーンエイジャーにまで人気となりました。 放映は『宇宙戦艦ヤマト』の劇場公開からアニメブームが本格化した前年でしたが、『勇者...
アニメ文庫本の興亡史 ⑦
- 2016/04/16
- 11:59

■ サラ文庫(二見書房) その3 『まんが日本昔ばなし』のような、文庫サイズの小冊子絵本五冊を箱に入れたシリーズは大ヒットだったようです。重版も何度もかかり、以降もこの形式で巻を重ねました。そして最終的には30巻まで続く、ロングシリーズとなりました。 同じ形態としては、東映動画のロングシリーズとなった『一休さん』(全5巻)や、児童文学をアニメ化した『赤い鳥のこころ 日本名作童話』(全5巻)、そして...
ちばてつや作品アニメ化50周年に登場 『風のように』
- 2016/04/13
- 21:58

ちばてつやさんの短編をアニメ化した新作映画『風のように』(制作/エクラアニマル)が、いよいよ完成間近です。 数々の名作マンガを執筆してこられたちばさんには、アニメ化された作品も多数あります。2013年に行われた「東京国際アニメフェア」では、第9回アニメアワードの功労賞(原作部門)も受賞されました。これまでのアニメ化作品は、以下のとおりです。 1.『ハリスの旋風』 ピープロ 2....
アニメ文庫本の興亡史 ⑥
- 2016/04/10
- 07:41

■ サラ文庫(二見書房) その2 サラ文庫の『まんが日本昔ばなし 第1巻』は、1976年(昭和51年)4月頃、書店に並びました。定価も800円と、ほかの文庫に比べても倍以上と当時としても高価です。私も限られたおこずかいでは、なかなか買うことができませんでした。 また、子ども向けの絵本はB5やA4変型の大きなサイズが大半でしたから、文庫サイズの箱入り分冊という形態は珍しかったと思います。 書店も児童...
マンガ家・河口仁さんからサプライズ!
- 2016/04/09
- 08:32

『愛しのボッチャー』でおなじみのマンガ家・河口仁さんから、大きな封筒が届きました。 封を開けると、そこには『愛しのボッチャー』のキャラクター、ボッチャーとジャイアント葉場さんが描かれた素敵な色紙が。 現在は、復刊された『ゴング』(発行/アイビーレコード 発売/徳間書店)にて『プロレスの光』を連載中の河口さんは、赤塚不二夫さんのフジオプロご出身です。 1970年代後半から『週刊少年マガジン』(講...
『ゴワッパー5ゴーダム』 祝・放映開始40周年
- 2016/04/04
- 22:44

タツノコプロのロボットアニメ『ゴワッパー5ゴーダム』が1976年(昭和51年)4月4日に放映をスタートして、40周年を迎えました。 『ゴーダム』は、『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』など、吉田竜夫さん生前のタツノコプロが制作した「タツノコSF」黄金時代の掉尾を飾った作品です。 視聴率的にはあまりふるわず、他の作品に比べると認知度は決...
九段ギャラリーの絵画展に行ってきました
- 2016/04/04
- 06:34

3月23日から27日まで、九段下で行われた絵画展に行ってきました。 九段生涯学習館の九段ギャラリーで行われた、絵画サークルの連合会「東京いきいき絵画ネットワーク」による、春の絵画展です。 会場には、全64点の有志による作品が展示されていました。 実はそこに若林忠生さんの新作も、2点展示されていたのです。 若林さんは、初代テレビアニメ版『鉄人28号』(TCJ)のアニメーションディレクターを務められ...