トリスタン・ブルネ著『水曜日のアニメが待ち遠しい』
- 2016/06/29
- 06:43

トリスタン・ブルネ著『水曜日のアニメが待ち遠しい フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす』(誠文堂新光社刊)を読みました。フランスにおける、日本産アニメ受容の貴重な体験史です。 1976年生まれでの著者は、お兄さんもいたことで1978年フランスで大ブームとなった『UFOロボ グレンダイザー』(Goldork)のことも覚えています。 その頃のフランスの小学校は、水曜日は休みでした。...
鷺巣政安さんの出版記念パーティー
- 2016/06/26
- 09:05

テレビアニメの黎明期から活躍されてきた鷺巣政安さんが、4月に上梓された『アニメプロデューサー 鷺巣政安」(鷺巣政安・但馬オサム/著)の出版を記念して、お祝いの会が昨日下北沢で行なわれました。 「鷺巣政安さんの初出版を祝う会」と題して、30名ほどの鷺巣さんと但馬さんにごく近しい方にお集まりいただいたたささやかな会です。 当日の下北沢は、曇り空でしたが鷺巣さんの初出版を一緒に祝ってくれるかのように、時...
アニメ文庫本の興亡史 ⑱
- 2016/06/25
- 08:43

■ アニメ文庫(朝日ソノラマ) その1 若い読者向けのソノラマ文庫を出版していた朝日ソノラマは、1981年(昭和56年)11月に「アニメ文庫」という、その名もずばりの文庫シリーズを新創刊します。 小説やノベライズを主体としていたソノラマ文庫に対し、ビジュアルを多く使用するアニメ系作品を取り上げることを考えたのでしょう。特撮系では、雑誌『宇宙船』から派生した「宇宙船文庫」という、ビジュアル系文庫シ...
大平透さんの引退式
- 2016/06/22
- 21:41

6月20日に丸の内のホテルで行われた、「大平透さんを偲ぶ会」に参列してきました。4月12日に86歳で亡くなられた名声優、大平透さんへのお別れ会です。 皇居の側のパレスホテル東京2階の葵の間には、大平さんの大きな遺影が飾られ、訪れた一般ファンも献花できる祭壇が置かれていました。 多くのファンが訪れ、それぞれの思いを込めて太平さんの遺影に献花されていました。私もこれまで数々の作品を愉しませていただい...
金山明博さんに、新たな海外イベントの招待が
- 2016/06/19
- 07:40

『あしたのジョー』や、『超電磁ロボ コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』の作画監督でおなじみの、金山明博さんにお会いしてきました。 金山さんは、ここのところ体調が少しすぐれなかったそうですが、お元気そうなご様子で安心しました。 最近では、ぬか床を用意しご自身で糠漬けを作られているそうです。 「ぬか床に毎日手を入れていると、不思議なことに手のしわやシミが無くなりましたよ」と、笑ってツ...
アニメ文庫本の興亡史 ⑰
- 2016/06/18
- 07:38

■ ポケットメイツ(文化出版局) 『装苑』や『ミセス』など女性誌系の雑誌を出版していた文化出版局も、1980年(昭和55年)12月に、「ポケットメイツ」という若者向け文庫シリーズを創刊します。 集英社文庫コバルト・シリーズの『宇宙戦艦ヤマト』などでおなじみの若桜木虔さんが、『ムーの白鯨』や『サイボーグ009 超銀河伝説』、『燃えろアーサー』などのアニメ作品のノベライズを4冊同時刊行しました。 コ...
『Neo Utopia 57号』シスコン王子の世界
- 2016/06/12
- 08:07

先週、神保町の夢野書店に行ってきました。相変わらずマンガやアニメ関連の書籍や色紙、関連グッズなどが揃っており、マンガ・アニメファンにはたまらない空間は健在でした。 ちょうど、藤子不二雄ファンサークルの会誌『ネオ・ユートピア』の新刊57号が入荷していましたので、早速購入しました。 今号の特集は、前号に引き続き『シスコン王子』の大特集です。1963年(昭和38年)から1964年(昭和39年)まで放映...
アニメ文庫本の興亡史 ⑯
- 2016/06/11
- 07:32

■ 大百科シリーズとその周辺 その4 他社でも、子ども向けの分厚い百科シリーズが次々と出される中、ケイブンシャも占いやプロ野球、ファミコンなどの多彩なジャンルに混じって、アニメ関連の大百科シリーズも続々とラインナップに登場しました。 『銀河鉄道999大百科』(原作/松本零士)は、TVシリーズ113話の全エピソードとテレビスペシャルを紹介する4冊と、劇場版2作もそれぞれ刊行されました。 他にも『サイ...
「ササユリカフェ」に行ってきました
- 2016/06/05
- 07:44

スタジオジブリ出身のアニメーターで、書籍『エンピツ戦記』を昨年出版された舘野仁美さんのお店「ササユリカフェ」に先週末お邪魔してきました。 「大塚康生(さんのお宝をみんなで持ち寄り)展」が5月末まで開催されていましたので、会期中なんとか間に合うことができました。 壁には、新刊『大塚康生の機関車少年だったころ』出版記念ということで、大塚さんが少年時代にスケッチした機関車の絵が飾られ、その下には大塚さん...
アニメ文庫本の興亡史 ⑮
- 2016/06/04
- 08:08

■ 大百科シリーズとその周辺 その3当時から藤子不二雄さんがメインの舞台にしていたのは、小学館の学年誌でした。 その小学館も、ケイブンシャの大百科のような厚手の児童向けシリーズ「コロタン文庫」を出していました。『飛行機全百科』や、『電車全百科』、『昆虫大百科』、『切手全百科』など、子どもが好きなジャンルの大百科シリーズを続々出版しました。 このような内容は、学年誌の特集や、付録などで長年手掛けていま...