マンガ・アニメファンにも興味深い『マーケティングホライズン』9号
- 2016/10/30
- 07:49

日本マーケティング協会の『マーケティングホライズン VOL.9』が10月に発行されました。 今号の特集は、「文化戦略的エンターテイメント業界考」。アニメやマンガ、ゲームや映画、音楽などは、海外でも人気が高く日本の誇る「文化」となりました。そのエンターテイメント業界の現状と未来への戦略などに、当事者インタビューや論考などで迫っています。 マンガ・アニメファンには、ご存知アニメソングの帝王・水木一郎...
肝付兼太さんに感謝
- 2016/10/29
- 10:26

ベテラン声優の肝付兼太さんが、10月20日に80歳で亡くなられました。 肝付さんといえば、シンエイ動画版『ドラえもん』で26年間演じられたスネ夫が、おなじみのキャラクターです。 肝付さんはテレビアニメ創世記の『鉄腕アトム』や『ビッグX』、『エイトマン』の時代から、アニメーションの声優として活躍されました。昔からのファンでしたら、『オバケのQ太郎』のゴジラや、『パーマン』のカバオ、『ジャングル黒べ...
『激マン! マジンガーZ編』 第5巻
- 2016/10/23
- 09:50

数々のヒット作を放ってきた永井豪さんが、人気作の連載当時を振り返る自伝的マンガ『激マン!』。『デビルマン』編に続き、現在は巨大ロボットアニメの元祖となった『マジンガーZ編』を執筆中です。 その『激マン! マジンガーZ編』の最新刊、第5巻が発売されました。 これまでも、作品の発想の元や雑誌連載の枠取りの苦労、アニメ化への道のりなど、これまで明かされることのなかったことをマンガ作品として面白く描かれ...
アニメ文庫の興亡史 補遺3(34)
- 2016/10/22
- 11:06

■ハヤカワ文庫 1970年代に学生時代を送った人でしたら、ハヤカワ文庫(早川書房)はなじみ深いものでしょう。 1970年(昭和45年)に「ハヤカワSF」が創刊され、その後「ハヤカワNV」や「ハヤカワJA」などのレーベルが出されました。 当時の学生はこのハヤカワ文庫で、数多くの海外のSF作品に親しむことができました。また、半村良や眉村卓、小松左京など日本のSF作家の作品や、『スタートレック』のノベラ...
日本のロック黎明期を語った『証言! 日本のロック70’S』
- 2016/10/16
- 07:34

現在50代以上になるアニメファン第一世代が学生時代を送ったのは、1970年代くらいでしょうか。この時代は、マンガもSFやアニメなども今ほど隆盛を誇ってはなく、まだマイナーなジャンルでした。 映画や、ロックやフォークなどの音楽はファンも多く、当時の若者文化のメインだったと言ってもいいでしょう。音楽雑誌や映画雑誌も結構出版されていて、このジャンルは確立されていたと思います。 この当時はサブカルチャー...
アニメ文庫の興亡史 補遺2(33)
- 2016/10/15
- 08:09

■文庫版アニメ絵本 文庫サイズの箱入りセット絵本として、本稿では代表的な二見書房のサラ文庫シリーズを紹介しました。 この形式では『まんが日本昔ばなし』が有名ですが、同時期に他社でもTBS系で放映されたアニメ作品のミニ絵本が出ていましたので、合わせて取り上げます。 TBSブリタニカからは、『まんが日本絵巻』の箱入り3冊セットの絵本が刊行されていました。『まんが日本絵巻』は児童文学の山中恒さんが監...
てらしまけいじさんの新刊『赤塚不二夫の旗の下に』
- 2016/10/10
- 07:11

赤塚不二夫さんのアシスタント出身のマンガ家、てらしまけいじさんの新刊『赤塚不二夫の旗の下に フジオプロの青春』(ジーオーティー刊)が出版されました。 20歳でフジオプロに入社したてらしまさんが、当時を振り返って描き下ろしたマンガです。 てらしまさんと言えば、乾いたナンセンスギャグが特徴ですが、今回もフジオプロ在籍中に赤塚さんと周囲に起こったことを、独特の筆致で面白おかしく描いてくれています。 ...
テレビアニメ創世記の背景を支えたのは
- 2016/10/09
- 07:29

現在発売中の『まんだらけZENBU77号』(まんだらけ出版刊)に、『まんがはじめて物語』や『まんがどうして物語』でおなじみのベテラン美術監督、八村博也さんのインタビューが掲載されています。 後に八村さんは、鈴木森繁さんとスタジオじゃっくを興されましたが、1968年(昭和38)年1月からスタートした虫プロの『鉄腕アトム』(原作/手塚治虫)から、アニメーションの制作現場に参加されました。 画家を目指...
アニメ文庫の興亡史 補遺1 (32)
- 2016/10/08
- 10:16

■ その後の角川文庫 角川書店刊行書の項では、1987年(昭和62年)に刊行された角川文庫「ANIME BUNKO」として、『宇宙船サジタリウス』までを紹介しました。 その後も角川文庫からもアニメ関連文庫が刊行されていましたので、追加でご紹介します。 1996年(平成9年)2月に出版されたのは、この当時絶大なブームを巻き起こしていた『新世紀エヴァンゲリオン』関連の2冊です。「新世紀エヴァンゲリオン...
『TMSオフィシャルGUIDE BOOK2016-2017』配布中
- 2016/10/02
- 09:07

アニメ制作会社トムス・エンタテインメントの、オフィシャル・フリーペーパーを読みました。トムス・エンタテインメントといえば、現在も『名探偵コナン』や『ルパン三世』のテレビスペシャル、『アンパンマン』などを、制作する老舗です。昔からのファンからすれば、東京ムービーと言ったほうが馴染み深いかもしれません。 これはフリーペーパーとはいえ、オールカラー16ページの冊子で、東京ムービー設立からの歴史や、『名...