モノクロアニメのカラー化大作戦 その12
- 2021/08/29
- 06:10

1968年(昭和43年)に放映されていた、タツノコプロのモノクロアニメ『ドカチン』。 古くからの世代には懐かしいこの作品も、デジタル時代となっていた1990年代半ば以降にカラーリメイク版の制作が行われました。 ただデジタル時代に入っていたとはいえ、作業自体は極めてアナログなものです。 『宇宙エース』と同様にフィルムから画面をプリントしていき、一枚一枚トレスして動画に起こしていくのです。 この作業...
『ブレーメン4』 祝 放映40周年
- 2021/08/28
- 06:30

1981年(昭和56年)8月23日の日曜、日本テレビ系で手塚治虫さんのスペシャルアニメ『ブレーメン4 地獄の中の天使たち』が放映されました。今年で40年を迎えました。 毎年続いている、日本テレビ系の24時間テレビ「愛は地球を救う」内の企画です。 1978年の『100万年地球の旅 バンダーブック』、1979年『海底超特急マリン・エクスプレス』、1980年『フウムーン』に続く、手塚作品のテレビスペシャ...
モノクロアニメのカラー化大作戦 その11
- 2021/08/22
- 06:30

1968年(昭和43年)10月から放映された『ドカチン』。モノクロの作品でしたが、オープニングと本編の2本だけはカラーで当時制作されていました。 元々はカラーで企画されていたものが、制作予算の都合もあってモノクロになったようです。 時期的にもタツノコプロ初のカラー作品『マッハGOGOGO』の後になりますから、そんな事情があっただろうことも分かります。 30年後におけるカラーリメイクの際は、当時の...
須田正己さんに感謝
- 2021/08/21
- 06:30

アニメーターの須田正己さんが、8月1日に亡くなられました。七十七歳でした。昨年7月頃よりご体調を崩されていたそうです。 須田さんは、古くからのファンには『科学忍者隊ガッチャマン』や『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』など、タツノコプロ黄金期のリアルSF作品でおなじみでした。 その後、活動の場を東映動画にも拡げられます。『SF西遊記スタージンガー』などは、様々な作品に参加されます。また『キャ...
モノクロアニメのカラー化大作戦 その10
- 2021/08/15
- 06:30

1990年代後半、カラーリメイク企画が進んでいた『宇宙エース』。 残念ながら放映が決定しなかったため、第41話「タイムマシン作戦」の1話分だけでリメイクは頓挫しました。 タツノコプロでは、この時期にもう一作品のリメイクが進められていました。 それは1968年(昭和43年)に放映された、『ドカチン』です。 原始時代からひょんなことで現代にタイムスリップしてしまった、ドカチン一家が巻き起こすドタバ...
勝又激さん最新句集『風まかせ 8』発刊
- 2021/08/14
- 06:30

『宇宙戦艦ヤマト』シリーズや、『鋼鉄ジーグ』、『戦国魔神ゴーショーグン』などの美術を手掛けられた勝又激さんの最新句集『かつまた激 句集 風まかせ 8』をお送りいただきました。 勝又さんは、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』や『ヤマトよ永遠に』、『宇宙戦艦ヤマト完結編』など『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの美術監督を長年務められました。 古くからのファンでしたら、『デビルマン』や、劇場版『1000年...
モノクロアニメのカラー化大作戦 その9
- 2021/08/08
- 06:30

1990年代後半に制作された、『宇宙エース』第41話「タイムマシン作戦」のカラーリメイク版。 この実制作を担当したのは、タマプロダクションでした。 タマプロといえば、元漫画家・星城朗二こと田中英二さんが創設した老舗プロダクションです。 タツノコ作品にも、初期より『マッハGOGOGO』や『紅三四郎』、『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』、そして『タイムボカン』シ...
篠田章さんインタビュー掲載『まんだらけZENBU』105号
- 2021/08/07
- 06:30

『まんだらけZENBU 105号』が、今月発売されました。 特集は、消防・救急車両の玩具です。今回は、73ページに渡って消防車やはしご車、救急車など、古今東西の自動車トイが勢ぞろいしています。 巻頭に掲載されたホース付きハシゴ消防車は、以前北原照久さんが著書で幻の消防自動車として紹介したものです。『三丁目の夕日』で知られる西岸良平さんも、北原さんとの対談で幼少時に持っていたと明かしておられた...
モノクロアニメのカラー化大作戦 その8
- 2021/08/01
- 06:30

1998年頃制作された『宇宙エース』のリメイク版は、1987年の『おらぁグズラだど』と同じ手法がとられました。 モノクロ版のフィルムを、まず紙にプリント出力していきます。そして、それを一枚一枚新たに描き起こすのです。 勿論そのための背景も、カラーで描き直します。大体一話で300枚から400枚くらいです。 そもそもフィルムから一枚一枚作画用紙サイズに出力するだけでも、かなりの手間になります。そして...