『マジンガーZ』祝 放映開始50周年
- 2022/12/31
- 06:30

1972年(昭和47年)12月3日(日曜)19時から、フジテレビ系で『マジンガーZ』(原作/永井豪)が始まりました。 製作は東映動画で、永井さんのタッチを生かしたキャラクターデザインは、『魔法使いサリー』や『海のトリトン』を手掛けた羽根章悦さんによるものです。 美術は、辻忠直さんや内川文広さん、伊藤岩光さん、勝又激さんなどでした。 当時はまだ総作画監督制をとってはいなかったため、羽根さんのほか、落合...
あるマンガ家の航跡 天馬正人伝 その39
- 2022/12/25
- 06:30

第3章■タツノコプロ出版部長として (3) 成功が危ぶまれた『昆虫物語 みなしごハッチ』は高視聴率を記録し、絵本では小学館漫画賞を授賞することが出来ました。 マンガ家時代には縁のなかった漫画賞をアニメ時代にもらうことが出来た吉田竜夫さんは、天馬さんにその喜びと感謝の気持ちを語ってくれたそうです。 このこともあり子どもたちに良質な物語をおくりたいと思っていた吉田さんは、自分の信念が間違っていなかった...
御厨さと美さんに感謝
- 2022/12/24
- 06:30

マンガ家の御厨さと美さんが、12月14日亡くなられました。74歳でした。 御厨さんは、『裂けた旅券』や『イカロスの娘』、『ルサルカは還らない』など、リアルで精緻なメカニックや背景描写と温もりがある劇画調キャラクターの作品でおなじみでした。 アニメファンには、『円卓の騎士 燃えろアーサー』(原作/トーマス・マロリー)のアニメ版原作や、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』のメカニックデザインと描き下...
あるマンガ家の航跡 天馬正人伝 その38
- 2022/12/18
- 06:30

第3章■タツノコプロ出版部長として (2) アニメ製作がメインとなったタツノコプロで、吉田竜夫さんはクリエイティブと営業の両面の両輪を先頭に立ち、エネルギッシュに牽引していました。 出版部門は天馬さんに任せていたのですが、新たな企画を考える時には出版部に顔を出し、次はこんな作品はどうだろうか、と天馬さんにも尋ねていたようです。 吉田さんは、タツノコプロの規模が大きくなり社員も増えても、常に「天馬さ...
水木一郎さんに感謝
- 2022/12/17
- 06:30

歌手の水木一郎さんが、12月6日、肺がんで亡くなられました。74才でした。 元々歌謡曲の歌い手だった水木さんは、1971年(昭和46年)の『原始少年リュウ』のオープニング曲を歌われます。そしてその歌唱力を見込まれ、以降アニメや特撮などテレビ漫画の主題歌を次々に歌われるようになりました。 70年代は『バビル2世』や『アストロガンガー』、『マジンガーZ』、『グレートマジンガー』、『鋼鉄ジーグ』、『...
あるマンガ家の航跡 天馬正人伝 その37
- 2022/12/11
- 06:30

第3章■タツノコプロ出版部長として (1) 天馬正人さんはタツノコプロ発足後、当初は吉田竜夫さんの『少年忍者部隊月光』や九里一平さんの『マレー白虎隊』などの構成を担当されます。やがて同社がアニメ制作に軸足を移していくと、絵本や学年誌など各雑誌のアニメ作品の連載に力を注がれました。 それぞれの作品は執筆までは手掛けていませんが、ストーリーやコマ構成などを担当されています。 なかでも昭和45年(1...
栃平吉和さんインタビュー掲載『まんだらけZENBU』113号
- 2022/12/10
- 06:30

隔月刊の『まんだらけZENBU 113号』が12月1日に発売されました。 巻頭からの特集は『マジンガーZ』や『デビルマン』、『ゲッターロボ』など、永井豪とダイナミックプロ作品のグッズです。そして表紙を飾るのは、70年代の子どもたちの憧れだったジャンボマシンダーのレアな機械獣ガラダK7です。 放送時も高価で、超合金やジャンボマシンダーなどは買ってもらえる子は少数でした。しかも、マジンガーZだけ...
雑誌連載版『戦え!オスパー』第2集刊行
- 2022/12/07
- 06:30

2022年2月に、同人復刻された『少年キング』連載版『戦え!オスパー』(画/伊奈たかし)。その続刊となる第2集が11月に出ました。 刊行は、数々の懐かしいマンガを同人復刻しているアップルBOXクリエートです。 アップルBOXクリエートは、これまで横山光輝さんや桑田二郎さん、うしおそうじさん、川崎のぼるさんなどの作品の同人復刻を、地道に続けてきました。 マンガ版『戦え!オスパー』は、『少年キング』(...
あるマンガ家の航跡 天馬正人伝 その36
- 2022/12/04
- 06:30

第3章■ 虫プロダクション『ジャングル大帝』 天馬正人さんのもとに、舞い込んだ他社作品への脚本参加依頼。 この話は、手塚治虫さん主宰の虫プロダクションからでした。当時制作中のカラーアニメ『ジャングル大帝』の脚本を是非お願いしたい、とのことだったのです。 誰あろうマンガ家時代に自分を励ましてくれた、尊敬する手塚さんの会社からのお話です。しかも原作も、連載当時多大な影響を受けた『ジャングル大帝』なの...
若林忠生さんの新作画「神楽坂(善国寺)」「北の丸公園への道」
- 2022/12/03
- 06:30

11月22日から27日まで、九段下の九段生涯学習館2階の九段ギャラリーで行われた「神田の街を描き続ける会」の作品展を見てきました。 「神田の町を描き続ける会」は1985年の発足です。都内近郊の絵を描かれる方の集まりで、神田をはじめとして千代田区全域の様々な歴史ある情景を描き続けていらっしゃいます。 この会にTCJ(現エイケン)の『鉄人28号』や、第一動画『黄金バット』、『妖怪人間ベム』の...