1977年の出版ラッシュ⑤
- 2015/03/08
- 08:55
■ 『映画テレビマガジン TV MOOK 宇宙戦艦ヤマト』
1977年の11月には『宇宙戦艦ヤマト』のムックが「ロマンアルバム」に続き、もう一冊出ました。『映画テレビマガジン TV MOOK 宇宙戦艦ヤマト』(秋田書店刊)です。
もともと本放送時には松本零士さんの『宇宙戦艦ヤマト』のマンガが、秋田書店の『冒険王』に連載されていましたので、その繋がりもあったのでしょう。同じ秋田書店の青年劇画誌『プレイコミック』でも、劇場版公開時には『ヤマト』のピンナップが付録に付いたこともありました。
この「映画テレビマガジン」版は総ページ80ページがオールカラーで、本編のフィルムがふんだんに使われてましたので、アニメ画面自体の絵を欲していた者にとっては贅沢過ぎる一冊でした。
ただ、唯一の文章のページが、「沖田十三の航海日記」というオリジナル構成だったのが、少々残念ではありました。せっかく20ページも裂くのでしたら、各話エピソードごとにフィルムをページ構成して欲しかったと当時は思ったのです。
この時、定価の680円の手持ちが無かったため、欲しい気持ちはあったのですが発売されたときには買うことができませんでした。その後、いずれ買おうと悩んでいるうちにいつしか書店店頭から売切れてしまいました。
あちこちの書店を探し回ったのですが、その時には販売時期も過ぎていたのか見つけることが出来ず、何年か経ってからようやく入手できました。
「映画テレビマガジン」のシリーズでは、『宇宙戦艦ヤマト』に先立つ同年4月頃『まんが日本昔ばなし1』も出されていました。
こちらは5巻まで刊行されました。ただ内容はカードやお面、紙相撲などの綴じ込み付録もついている幼年向きです。ページ構成も、大きな文字と画面写真で構成された絵本のようでした。確か書店の店頭でも、幼年向け絵本などのコーナーに置いてあったと記憶しています。
『ヤマト』の人気の盛り上がりを見て、急遽このシリーズで、ティーン向けのムックを企画したというところではないでしょうか。
その後は「映画テレビマガジン」のムックシリーズでは、『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などを、出版してくれました。徳間書店の「ロマンアルバム」シリーズと共に、アニメブームには忘れられないムックシリーズです。
実は発売時には同時期に出たもう一冊の本を優先したので、この映画テレビマガジンの『宇宙戦艦ヤマト」は買えなかったのです。その本との出会いは、自分にとって衝撃的なことでした。(つづく)

当時アニメ(テレビまんが)の本なのに、子供向けではないハイブロウなデザインの表紙は新鮮でした。
手にとって、その格好良さが印象深かったことを覚えています。
1977年の11月には『宇宙戦艦ヤマト』のムックが「ロマンアルバム」に続き、もう一冊出ました。『映画テレビマガジン TV MOOK 宇宙戦艦ヤマト』(秋田書店刊)です。
もともと本放送時には松本零士さんの『宇宙戦艦ヤマト』のマンガが、秋田書店の『冒険王』に連載されていましたので、その繋がりもあったのでしょう。同じ秋田書店の青年劇画誌『プレイコミック』でも、劇場版公開時には『ヤマト』のピンナップが付録に付いたこともありました。
この「映画テレビマガジン」版は総ページ80ページがオールカラーで、本編のフィルムがふんだんに使われてましたので、アニメ画面自体の絵を欲していた者にとっては贅沢過ぎる一冊でした。
ただ、唯一の文章のページが、「沖田十三の航海日記」というオリジナル構成だったのが、少々残念ではありました。せっかく20ページも裂くのでしたら、各話エピソードごとにフィルムをページ構成して欲しかったと当時は思ったのです。
この時、定価の680円の手持ちが無かったため、欲しい気持ちはあったのですが発売されたときには買うことができませんでした。その後、いずれ買おうと悩んでいるうちにいつしか書店店頭から売切れてしまいました。
あちこちの書店を探し回ったのですが、その時には販売時期も過ぎていたのか見つけることが出来ず、何年か経ってからようやく入手できました。
「映画テレビマガジン」のシリーズでは、『宇宙戦艦ヤマト』に先立つ同年4月頃『まんが日本昔ばなし1』も出されていました。
こちらは5巻まで刊行されました。ただ内容はカードやお面、紙相撲などの綴じ込み付録もついている幼年向きです。ページ構成も、大きな文字と画面写真で構成された絵本のようでした。確か書店の店頭でも、幼年向け絵本などのコーナーに置いてあったと記憶しています。
『ヤマト』の人気の盛り上がりを見て、急遽このシリーズで、ティーン向けのムックを企画したというところではないでしょうか。
その後は「映画テレビマガジン」のムックシリーズでは、『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などを、出版してくれました。徳間書店の「ロマンアルバム」シリーズと共に、アニメブームには忘れられないムックシリーズです。
実は発売時には同時期に出たもう一冊の本を優先したので、この映画テレビマガジンの『宇宙戦艦ヤマト」は買えなかったのです。その本との出会いは、自分にとって衝撃的なことでした。(つづく)

当時アニメ(テレビまんが)の本なのに、子供向けではないハイブロウなデザインの表紙は新鮮でした。
手にとって、その格好良さが印象深かったことを覚えています。
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