1977年の出版ラッシュ⑥
- 2015/03/14
- 07:36
■『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』その1
1977年の11月、マンガ雑誌のコーナーである本を見つけました。それは『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』(朝日ソノラマ刊)というタイトルでした。
『月刊マンガ少年』は前年に創刊され、手塚治虫さんの『火の鳥』の新作が連載されるということが売りでした。他にも松本零士さんの『ミライザーバン』や、石森章太郎さん、永島慎二さん、ジョージ秋山さん、石川賢さんなど錚々たるマンガ家さんの作品も連載されました。そして記事ページも充実しており、時々アニメが取り上げられることもあったのです。
アニメ記事のページは、当初連載ではありませんでした。ただ『宇宙戦艦ヤマト』などの特集が、「テレビアニメのすばらしい世界」として時々掲載されることもありました。ですから、毎月書店で見つけると、記事が載っているかどうかをチェックしていました。
読み切りでも、藤子不二雄さんや水木しげるさんなどの作品も、時々載るのが楽しみでした。確か『じゃりん子チエ』を描く前のはるき悦巳さんの作品も、この『マンガ少年』の読み切りで初めて読んだと思います。砂漠の中の巨人像をめぐるお話でしたが、とても印象的で今も覚えています。
『TVアニメの世界』は、その『月刊マンガ少年』の増刊という形でした。
本屋さんの棚でパラパラっとめくって、大きな衝撃を受けました。フィルムストーリーや、スタッフインタビュー、シナリオ採録などなど、これまで「アニメ」の情報を渇望していた者にとって、まさに一冊まるごとそのものズバリの内容だったのです。
「これこそが、自分の欲しかった本だ」と思いました。その日は、財布の中を確かめ即購入して、早く読みたくて家まで走って帰ったことを覚えています。(つづく)

『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』表紙
当時のテレビアニメの人気作が配された表紙も魅力的でした
1977年の11月、マンガ雑誌のコーナーである本を見つけました。それは『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』(朝日ソノラマ刊)というタイトルでした。
『月刊マンガ少年』は前年に創刊され、手塚治虫さんの『火の鳥』の新作が連載されるということが売りでした。他にも松本零士さんの『ミライザーバン』や、石森章太郎さん、永島慎二さん、ジョージ秋山さん、石川賢さんなど錚々たるマンガ家さんの作品も連載されました。そして記事ページも充実しており、時々アニメが取り上げられることもあったのです。
アニメ記事のページは、当初連載ではありませんでした。ただ『宇宙戦艦ヤマト』などの特集が、「テレビアニメのすばらしい世界」として時々掲載されることもありました。ですから、毎月書店で見つけると、記事が載っているかどうかをチェックしていました。
読み切りでも、藤子不二雄さんや水木しげるさんなどの作品も、時々載るのが楽しみでした。確か『じゃりん子チエ』を描く前のはるき悦巳さんの作品も、この『マンガ少年』の読み切りで初めて読んだと思います。砂漠の中の巨人像をめぐるお話でしたが、とても印象的で今も覚えています。
『TVアニメの世界』は、その『月刊マンガ少年』の増刊という形でした。
本屋さんの棚でパラパラっとめくって、大きな衝撃を受けました。フィルムストーリーや、スタッフインタビュー、シナリオ採録などなど、これまで「アニメ」の情報を渇望していた者にとって、まさに一冊まるごとそのものズバリの内容だったのです。
「これこそが、自分の欲しかった本だ」と思いました。その日は、財布の中を確かめ即購入して、早く読みたくて家まで走って帰ったことを覚えています。(つづく)

『月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界』表紙
当時のテレビアニメの人気作が配された表紙も魅力的でした
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