2022年、放送50周年を迎えるテレビアニメ ④
- 2022/01/15
- 06:30
1972年(昭和47年)10月15日、『かいけつタマゴン』と同じ日にメルヘンアニメ『ハゼドン』が始まっています。
『ハゼドン』は新興の制作会社である創映社の製作でしたが、スタッフ編成は豪華でした。原作原画(キャラクター原案)として『8マン』を演出された河島治之さん。前半のチーフディレクターは出崎統さんで作画監督は宇田川一彦さん。設定担当は丸山正雄さん、美術監督は半藤克美さんでした。
実制作を担っていたサンライズスタジオは日本サンライズに発展し、途中で出崎統さんや丸山さんはマッドハウスを設立するために抜けています。
10月7日からは、TCJ動画センター(現・エイケン)の『おんぶおばけ』が開始されました。この頃の同社は『冒険コロボックル』や『ジムボタンの冒険』など、児童向けのメルヘンものの良作を手掛けていました。今もこの路線のファンも多いと思います。
同じ10月7日にスタートしたのが、東京ムービーによる『ど根性ガエル』(原作/吉沢やすみ)です。
東京ムービーの制作を担っていたAプロダクションの精鋭、芝山努さんと小林治さんが作画監督を担当された楽しい作品でした。原画には近藤喜文さんや中村英一さん、荒木伸吾さんなども参加され、二年間続く人気作となりました。
12月3日からは、その後のテレビアニメを変えるエポックメイキングな作品が登場しました。永井豪さん原作の『マジンガーZ』です。
製作は東映動画で、永井さんの個性を生かしたキャラクターデザインは、『海のトリトン』を手掛けた羽根章悦さんによるものでした。
マジンガーZの巨大感やロボット同士の迫力ある戦闘シーン、敵側ののドクター・ヘルやあしゅら男爵など個性的なキャラクターたちなど、当時の子どもたちは一気にこの作品に魅せられました。
アニメの絵などまだ出回っていない時代でしたので、カルビーの『マジンガーZ』スナックのミニカードをがんばって集めたものです。
ストーリーが緊迫していくにしたがって画も劇画調になり、森下圭介さんや白土武さんなどの作画も魅力的でした。
以上、1972年に放映されたアニメを振り返りましたが、『ムーミン』や『海のトリトン』、『デビルマン』、『科学忍者隊ガッチャマン』、そして『マジンガーZ』など、今も人気の作品が多数登場した年だったことが分かります。
この当時を覚えているのですから、自分も年を取ったということを改めて実感しました。(了)

『ど根性ガエル』『マジンガーZ』
『ハゼドン』は新興の制作会社である創映社の製作でしたが、スタッフ編成は豪華でした。原作原画(キャラクター原案)として『8マン』を演出された河島治之さん。前半のチーフディレクターは出崎統さんで作画監督は宇田川一彦さん。設定担当は丸山正雄さん、美術監督は半藤克美さんでした。
実制作を担っていたサンライズスタジオは日本サンライズに発展し、途中で出崎統さんや丸山さんはマッドハウスを設立するために抜けています。
10月7日からは、TCJ動画センター(現・エイケン)の『おんぶおばけ』が開始されました。この頃の同社は『冒険コロボックル』や『ジムボタンの冒険』など、児童向けのメルヘンものの良作を手掛けていました。今もこの路線のファンも多いと思います。
同じ10月7日にスタートしたのが、東京ムービーによる『ど根性ガエル』(原作/吉沢やすみ)です。
東京ムービーの制作を担っていたAプロダクションの精鋭、芝山努さんと小林治さんが作画監督を担当された楽しい作品でした。原画には近藤喜文さんや中村英一さん、荒木伸吾さんなども参加され、二年間続く人気作となりました。
12月3日からは、その後のテレビアニメを変えるエポックメイキングな作品が登場しました。永井豪さん原作の『マジンガーZ』です。
製作は東映動画で、永井さんの個性を生かしたキャラクターデザインは、『海のトリトン』を手掛けた羽根章悦さんによるものでした。
マジンガーZの巨大感やロボット同士の迫力ある戦闘シーン、敵側ののドクター・ヘルやあしゅら男爵など個性的なキャラクターたちなど、当時の子どもたちは一気にこの作品に魅せられました。
アニメの絵などまだ出回っていない時代でしたので、カルビーの『マジンガーZ』スナックのミニカードをがんばって集めたものです。
ストーリーが緊迫していくにしたがって画も劇画調になり、森下圭介さんや白土武さんなどの作画も魅力的でした。
以上、1972年に放映されたアニメを振り返りましたが、『ムーミン』や『海のトリトン』、『デビルマン』、『科学忍者隊ガッチャマン』、そして『マジンガーZ』など、今も人気の作品が多数登場した年だったことが分かります。
この当時を覚えているのですから、自分も年を取ったということを改めて実感しました。(了)

『ど根性ガエル』『マジンガーZ』
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