荒木伸吾さんの想い出 その10
- 2022/01/16
- 06:30
荒木伸吾さんが劇画家時代以来、久しぶりに手掛けておられたオリジナルマンガ『スーリール』。それと並行して、もう一つのプロジェクトも進行していました。
虫プロ『ジャングル大帝』班の同窓で、荒木さんと長年親しい間柄だった上梨一也さんが進められたDVDコミックです。
これはマンガのコマを撮影し、それをカメラが寄ったり引いたりして動きのある映像作品にしていくものでした。
上梨さんは元々大の映画好きで、暇があれば同僚たちとの寸劇や旅行なども8mmで撮ったりしていました。そもそもは『ジャングル大帝』班時代に西部劇好きの荒木さんとお互い観てきた映画を話し合い、それで意気投合されたんだそうです。
虫プロ倒産後、上梨さんは一時期荒木プロで荒木さんの手掛けられる作品の動画を専門に描いておられました。『魔女っ子メグちゃん』や、『UFOロボ グレンダイザー』の頃です。
その後、日本サンライズやスタジオぴえろ作品を経て、思うところもありアニメーターを引退されていました。
上梨さんがアニメを離れられてもお二人の親交は続いており、面白い映画のDVDを貸しあったり趣味のモデルガン談義などでもよく会っていらっしゃいました。
そこで、荒木さんがかつての劇画作品をもう一度世に出したいとお考えだったこともあり、上梨さんがそれをDVDコミックとして復活させることになったのです。
荒木さんご自身もかつての劇画作品に新たに着色し直すなど、この作業を楽しんでいらっしゃいました。
「あの頃映画のように動いたらどうなるんだろうって思って描いていたけど、動いて見えるよね」と、出来上がった作品に満足されているご様子でした。
私も次々に完成していく荒木さんの劇画のDVDコミック版を見せていただき、その都度荒木さんから「どうでしたか」と感想をたずねられました。(つづく)

数々のDVDコミック・ジャケット
ジョーカーズとは、上梨一也さんと満雄さんの兄弟によるユニットでした。
虫プロ『ジャングル大帝』班の同窓で、荒木さんと長年親しい間柄だった上梨一也さんが進められたDVDコミックです。
これはマンガのコマを撮影し、それをカメラが寄ったり引いたりして動きのある映像作品にしていくものでした。
上梨さんは元々大の映画好きで、暇があれば同僚たちとの寸劇や旅行なども8mmで撮ったりしていました。そもそもは『ジャングル大帝』班時代に西部劇好きの荒木さんとお互い観てきた映画を話し合い、それで意気投合されたんだそうです。
虫プロ倒産後、上梨さんは一時期荒木プロで荒木さんの手掛けられる作品の動画を専門に描いておられました。『魔女っ子メグちゃん』や、『UFOロボ グレンダイザー』の頃です。
その後、日本サンライズやスタジオぴえろ作品を経て、思うところもありアニメーターを引退されていました。
上梨さんがアニメを離れられてもお二人の親交は続いており、面白い映画のDVDを貸しあったり趣味のモデルガン談義などでもよく会っていらっしゃいました。
そこで、荒木さんがかつての劇画作品をもう一度世に出したいとお考えだったこともあり、上梨さんがそれをDVDコミックとして復活させることになったのです。
荒木さんご自身もかつての劇画作品に新たに着色し直すなど、この作業を楽しんでいらっしゃいました。
「あの頃映画のように動いたらどうなるんだろうって思って描いていたけど、動いて見えるよね」と、出来上がった作品に満足されているご様子でした。
私も次々に完成していく荒木さんの劇画のDVDコミック版を見せていただき、その都度荒木さんから「どうでしたか」と感想をたずねられました。(つづく)

数々のDVDコミック・ジャケット
ジョーカーズとは、上梨一也さんと満雄さんの兄弟によるユニットでした。
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