劇場版『銀河鉄道999』ミニカードの謎
- 2022/03/26
- 06:30
1970年代、特撮やアニメなどテレビまんが好きの子どもたちが、熱中して集めていたのがミニカードです。
カルビー「仮面ライダースナック」のライダーカード以降、駄菓子屋でも様々な作品のミニカードが発売されました。それまで主流だった5円引きブロマイドに比べサイズは小さいですが、絵柄が42種から60種と圧倒的に増え、裏面に通し番号も入って収集欲を刺激されました。
当時はアニメもまだお子さま向けとされ、グッズも玩具以外は絵本やお絵かきノート、ぬりえくらいのものです。そんな頃にテレビの絵がそのまま印刷されたミニカードは、貴重なものでした。
ただメーカーもニーズにはあまり詳しくなく、設定画や描き下ろしイラストが大半です。そんな中でも時々フィルムから焼いたものもあり、そういうカードは一生懸命買い集めたものでした。
『銀河鉄道999』は、アマダから1978年(昭和53年)のテレビアニメ放映に合わせて発売されました。アニメの人気もあって、2弾で100番まで出ていたようです。これは描き下ろしイラストが中心でしたので、それほど魅力は感じませんでした。ミニカード以外にも、シールブックに貼る「コレクションシール」シリーズも発売されています。
翌年の1979年(昭和54年)夏には劇場版『銀河鉄道999』が公開されます。それに合わせて、劇場版バージョンも発売されました。
うれしいことに、こちらは映画のフィルム画像をそのまま使用してくれました。
この頃は駄菓子屋に行くことも少なくなっており、販売を知った時にはもはや時期も過ぎておりあまり買うことが出来ませんでした。ですが、以降も機会があるごとにコツコツと買い揃えました。そんななかで気づいたことがあります。
この劇場版『999』のミニカードは、2種あったのです。
裏面番号下の本文部分に通し番号が入っているものと、入っていないものと二種が存在します。本文部分に通し番号が入っているバージョンは、121番から180番までで、入っていないものは101番から160番までのようです。
私が住んでいた北九州では本文部分に通し番号入りが売られていたので、もしかしたら販売地域により違ったのかもしれません。それとも、発売された時期にも差があったのでしょうか。
未だに両種類ともコンプリートはできていませんので、全貌は掴めていません。
今回、友人のMさんから番号無しカードを何枚かお送りいただき、また気になってきました。
これも『ゲッターロボ』のミニカードと同様、今後ものんびり探っていきたいと思います。このような謎のカードの存在なども、いまだにミニカードに魅せられる理由なのかもしれません。
劇場版『銀河鉄道999』ミニカード
右が本文にも通し番号のあるバージョン、
左が無いバージョンです。
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