若林忠生さんの新作画「高幡不動尊」「府中の森公園」
- 2022/04/02
- 06:30
先週末、九段下に出向きました。
この日は日本武道館で明治大学の卒業式が行われていたようで、若々しいスーツ姿の男子学生や色鮮やかで凛々しいはかま姿の女子学生がたくさんいました。
桜の花も咲きつつあり雲ってはいましたが、街の様子も明るい雰囲気でした。
今回も九段生涯学習館2階の九段ギャラリーで、3月21日から行われていた「神田の街を描き続ける会」の作品展を見てきました。
「神田の町を描き続ける会」は1985年の発足です。都内近郊の絵を描かれる有志が集まって毎月例会を開き、神田をはじめとして千代田区全域の様々な情景をそれぞれが描き続けていらっしゃいます。
今回行われた「春の絵画展」には、41点の作品が展示されていました。
若林さんは、この「神田の街を描き続ける会」のメンバーの一人でもあります。
若林さんもこの会では、旧くは江戸から明治そして昭和初期から続く風情と新しさの混在する東京の魅力を描き続けていらっしゃいます。
コロナ禍でずっと様々なイベントが休止されていましたが、今回は久しぶりの展示となりました。若林さんは「高幡不動尊」と「府中の森公園」の2作品を出品されていました。
「高幡不動尊」は、日野市にある平安時代から続く歴史あるお寺、金剛寺の通称です。新撰組の土方歳三の菩提寺でもあり、最寄りの駅は京王線の高幡不動駅です。いつの時代から建っているのか歴史の感じさせられる風情のある門を、斜めの向きから描いた作品です。門の外に咲く紫陽花の白い色も鮮やかな作品からは、若林さんらしい初夏の柔らかな陽射しも感じます。
「府中の森公園」は、同じ京王線の東府中駅が最寄駅です。元々は米軍府中基地があった場所で、その後に公園になりました。初夏の陽射しを浴びる石畳とそこに立ち伸びている木からは、陽射しの温もりと開放感も感じます。
この日は、久しぶりに会場で若林さんにお会いすることも出来ました。最近結婚する若い友人のリクエストで、結婚式のウエルカムボードに『黄金バット』と『妖怪人間ベム』を描かれたと笑って教えてくれました。
素敵な新作を見ることが出来、またお元気な若林さんにもお会いできていい日になりました。
若林忠生「高幡不動尊」
若林忠生「府中の森公園」
若林忠生さん、お元気です
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