イタリアの『キャンディ・キャンディ』
- 2022/04/03
- 06:30
『キャンディ・キャンディ』といえば、原作/水木杏子さん、作画/いがらしゆみこさんによる、1970年代『なかよし』に連載された少女マンガの名作です。
テレビアニメも、1976年(昭和51年)10月から79年(昭和54年)2月まで3年続き大ヒットとなりました。
アニメは東映動画の製作で、シリーズディレクターは今沢哲男さんと設楽博さん、シリーズ構成には雪室俊一さん。キャラクターデザインと作画監修は進藤満尾さん、美術設定は浦田又治さんでした。
この作品では、各話作監として森下圭介さんや富沢和雄さん、青嶋克己さん、上村栄司さん、鹿島恒保さん、礼木幾夫さんたち実力派が立てられ、その上で進藤満尾さんがキャラクターを監修するというスタッフ編成になっていました。
それまでの東映動画作品は各話作監によってキャラクターのタッチが違っていましたが、それもなくなりキャラクターも統一感のとれた作品になっていました。
ストーリーは、孤児院で育ったキャンディがラガン家に引き取られた後、様々な出会いとともに幾多の苦難も降りかかります。それでも負けることなく、けなげに明るく生き抜くキャンディの姿を描いた大河ドラマです。
アニメは海外にも輸出され、ヨーロッパやアジアでも人気となりました。この当時、東映動画は海外への番販に力を入れており、『マジンガーZ』とともに『キャンディ・キャンディ』も大きな収益となったようです。
ヨーロッパでは、特にイタリアとフランスで人気となり、イタリアではテリュースとキャンディが結ばれるという別バージョンの劇場版がフィルムを再編集して制作されました。
イタリアではテリュースの人気が高かったため、このような内容になったそうです。
となると、あのアルバートおじさんとキャンディの劇的なラストも無くなることになりますが、それでもイタリアのファンはこの改変にはそれほど抵抗はなかったということでしょう。
当時からテリイの人気が高かったことは感じていましたが、イタリアでそこまで支持されているとは知りませんでした。
イタリアから寄せられたコメントでこのことを知りました。Nicolaさんありがとうございました。
アニメについて、まだまだ知らないことがたくさん出てくるのは楽しいです。
キャンディとテリイです。
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