TVKで『マッハGOGOGO』放映中
- 2022/05/14
- 06:30
昨年12月よりTVKで行われた、タツノコプロ60周年を記念するセレクション放映。12月は『科学忍者隊ガッチャマン』。今年に入り『ヤッターマン』、『宇宙の騎士テッカマン』そして『ドテラマン』の順に数話ずつオンエアされました。
そして4月からは『マッハGOGOGO』がスタートしました。しかもセレクションではなく、うれしいことに第一話から全話放映です。
『マッハGOGOGO』は、1967年(昭和42年)4月から68年3月までフジテレビ系で放映されました。
前年の66年4月に最終回を迎えたタツノコアニメ一作目の『宇宙エース』に続く、第二作です。前作はモノクロでしたが、二作目にしていきなりカラーでの制作となりました。
同じ年の10月から始まった三作目の『おらあグズラだど』はモノクロでしたから、当時どれだけタツノコプロがこの作品に賭けていたのかが分かります。
ストーリーや設定をアップデートしメカニックデザインも一新したのが、『マッハGOGOGO』でした。
前作『宇宙エース』は、当初東映動画との共同製作ということで進行していました。そのためキャラクターデザインも、東映動画側の意向で簡略化されていました。
アニメーターに描きやすいようにという理由だったのですが、吉田さんや九里一平さんたちは原作者としてどこか納得がいきませんでした。
結局諸事情もあり『宇宙エース』はタツノコでの製作になりましたが、次の作品こそは自分たち本来の絵柄で勝負したいとお考えになったのは分かります。
そこであの三船剛たち、吉田さんたちのマンガ家時代の絵柄のキャラクターになりました。
まるでアメコミのような、リアルに描かれたキャラクターは同時期に放送されたアニメ作品に比べても異彩を放っていました。それゆえ、後に輸出されたアメリカでも『スピードレーサー』として受け入れられ、向こうの子どもたちにも人気となりました。
70年代は結構再放送されていましたが、何度見ても楽しみでした。ストーリーもアメコミのように、勧善懲悪でスカッする内容だったからでしょう。
久しぶりの『マッハGOGOGO』との再会を喜ぶとともに、今回初めて接するだろう子どもたちにも、この古くて新鮮な世界を楽しんでほしいと願っています。
『マッハGOGOGO』シングルレコード
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