川崎のぼるインタビュー掲載『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.15』
- 2022/06/01
- 06:30
昨年3月から毎月刊行中の『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK』。いよいよ物語も終盤に入り、15巻目になる『Vol.15』が、5月27日に発売されました。
『巨人の星』は、梶原一騎さんと川崎のぼるさんによる誰もが知る野球マンガの傑作です。『週刊少年マガジン』(講談社)に、1966年(昭和41年)19号から1971年(昭和46年)3号まで、5年間に渡って連載されました。
テレビアニメは東京ムービーの製作で、1968年(昭和43年)3月から71年9月まで読売テレビ系で3年間放映されました。
毎週土曜日19時からで当時、子どもから大人までが飛雄馬たちのドラマに目を離すこともできず熱心に見ていました。視聴率もよく、全182話のロングシリーズとなったのです。
Vol.15には、第143話「血涙の別れ」から、第152話「対決!!星対伴」まで10話が収録されています。
飛雄馬の盟友、伴宙太が中日コーチの星一徹の指名を受け移籍に苦悩するところから、遂に刺客として飛雄馬の前に立ちはだかるところまでが描かれます。
多彩な記事で毎回好評のブックレットでは、今号より川崎のぼるさんのスペシャルインタビューが始まりました。
今回は『巨人の星』の連載を依頼された経緯を、お話いただきました。次号からも梶原さんの原作をいかに絵にしていくかの熱い思い。原稿執筆に追われた多忙時代。連載当時は時間が無く見ることの出来なかったアニメ版の感想。そして『巨人の星』への思いなど、語っていらっしゃいます。
このインタビューは以降、全4号に渡って掲載されます。お話をお聞きして、川崎先生の実直なお人柄と、このような執筆への真摯な姿勢があったからこそあの名作が出来たということを改めて感じました。
『巨人の星』ファンだけでなく、同時代を生きたマンガ・アニメファンにもきっと興味深く読んでいただけるでしょう。
またブックレットには『巨人の星』アニメ版美術設定のほか、原画や修正原画も掲載された「極レア! 修正原画集」コーナーもあります。荒木伸吾さんの原画も収録されているので注目です。
これまでは月刊ペースでしたが、次号から隔週の月2回刊になるようです。
飛雄馬たちが己のすべてを賭けてきた死闘も、いよいよ最後のクライマックスに向かいます。骨太の人間ドラマを見直していきたいと思います。
『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.15』(ぴあ刊)
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