1977年の出版ラッシュ⑪
- 2015/03/29
- 07:52
■『月刊out増刊 アニメ&SF専門誌 ランデヴ-』その3
天馬正人さんというタツノコプロ創設以来の隠れた重鎮の存在を知ることができたのも、対談記事「吉田竜夫追悼座談会」のおかげです。
天馬さんからは、その後個人的にもご交誼をいただける事になりました。ですから、私にとってもこの本との出会いからそんな不思議なご縁が始まったわけです。
この対談ページには「吉田竜夫と竜の子プロの歩み」という、マンガ家時代からアニメ時代までの作品リストも載っていました。このおかげで、吉田竜夫さんや九里一平さんのマンガ家時代からの大まかな流れを知ることができました。リストを元にして、さらに吉田竜夫さんたちの旧作マンガを探すようになりました。
まだまだアニメに関する出版物も数えるほどしか出ていなく渇望していましたので、これらの記事は何度も繰り返し読んで、その内容のほとんどをそらんじていました。
残念だったのは、せっかく特集に「これがタツノコSFだ!」と銘打っているのにかかわらず、すでに放送が終わっていた『ゴワッパー5ゴーダム』の紹介が一切なく、パロディマンガの最終コマにちょこっと岬洋子の顔だけが描かれていたことでした。
もちろん『ガッチャマン』も『破裏拳ポリマー』も、そして『宇宙の騎士テッカマン』も『新造人間キャシャーン』もお気に入りの作品でした。
しかし、それらと同等、もしかしたらそれ以上に好きだった『ゴーダム』の記事が一切なかったことで、「ああ、タツノコファンの中でも巨大ロボットモノの『ゴーダム』の評価は低いため、取り上げられないんだな」などとがっかりした覚えもあります。
余談ですが、『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』は、ファンタスティック・コレクション(朝日ソノラマ)で発刊されましたし、『破裏拳ポリマー』と『宇宙の騎士テッカマン』はロマンアルバム(徳間書店)になっています。
そのロマンアルバム『宇宙の騎士テッカマン』の編集後記には、『紅三四郎』や『ゴーダム』もロマンアルバムにしたい作品という記述もしてくれていました。その後の刊行を期待していましたが、出版されていません。
結局『ゴーダム』だけは、アニメブーム時もそれ以降も、ムックは出版されることはありませんでした。やはり他の作品に比べて、人気が無かったということなのでしょうか。
『ゴワッパー5ゴーダム』のムックを待ち望んでいた者としては、残念な事でした。(つづく)

『ランデヴー』と、当時『out』本誌表4に掲載されていた、増刊の刊行予告。
こんな告知を先に見ていましたので、期待も勝手に膨らみ発売が待ち遠しくてたまりませんでした
天馬正人さんというタツノコプロ創設以来の隠れた重鎮の存在を知ることができたのも、対談記事「吉田竜夫追悼座談会」のおかげです。
天馬さんからは、その後個人的にもご交誼をいただける事になりました。ですから、私にとってもこの本との出会いからそんな不思議なご縁が始まったわけです。
この対談ページには「吉田竜夫と竜の子プロの歩み」という、マンガ家時代からアニメ時代までの作品リストも載っていました。このおかげで、吉田竜夫さんや九里一平さんのマンガ家時代からの大まかな流れを知ることができました。リストを元にして、さらに吉田竜夫さんたちの旧作マンガを探すようになりました。
まだまだアニメに関する出版物も数えるほどしか出ていなく渇望していましたので、これらの記事は何度も繰り返し読んで、その内容のほとんどをそらんじていました。
残念だったのは、せっかく特集に「これがタツノコSFだ!」と銘打っているのにかかわらず、すでに放送が終わっていた『ゴワッパー5ゴーダム』の紹介が一切なく、パロディマンガの最終コマにちょこっと岬洋子の顔だけが描かれていたことでした。
もちろん『ガッチャマン』も『破裏拳ポリマー』も、そして『宇宙の騎士テッカマン』も『新造人間キャシャーン』もお気に入りの作品でした。
しかし、それらと同等、もしかしたらそれ以上に好きだった『ゴーダム』の記事が一切なかったことで、「ああ、タツノコファンの中でも巨大ロボットモノの『ゴーダム』の評価は低いため、取り上げられないんだな」などとがっかりした覚えもあります。
余談ですが、『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』は、ファンタスティック・コレクション(朝日ソノラマ)で発刊されましたし、『破裏拳ポリマー』と『宇宙の騎士テッカマン』はロマンアルバム(徳間書店)になっています。
そのロマンアルバム『宇宙の騎士テッカマン』の編集後記には、『紅三四郎』や『ゴーダム』もロマンアルバムにしたい作品という記述もしてくれていました。その後の刊行を期待していましたが、出版されていません。
結局『ゴーダム』だけは、アニメブーム時もそれ以降も、ムックは出版されることはありませんでした。やはり他の作品に比べて、人気が無かったということなのでしょうか。
『ゴワッパー5ゴーダム』のムックを待ち望んでいた者としては、残念な事でした。(つづく)

『ランデヴー』と、当時『out』本誌表4に掲載されていた、増刊の刊行予告。
こんな告知を先に見ていましたので、期待も勝手に膨らみ発売が待ち遠しくてたまりませんでした
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