あるマンガ家の航跡 天馬正人伝 その25
- 2022/06/12
- 06:30
第2章
■週刊誌時代到来 (4)
1965年(昭和40年)1月から日本テレビでスタートした、ども向け人形劇番組『それいけトッピー』。
元々は、『テレビのおばちゃま』という番組内の人形劇コーナーとして放送されていたようです。こちらは人気もあったので、同番組の終了後に後から始まった『おはようこどもショー』内でも続けられることになりました。
トッピー役は若山弦蔵さん、相棒のカメラマンのノロは愛川欽也さん。そしてモンは高橋和枝さん、クルは増山江威子さん、ドラは大山のぶ代さんと、今から考えると豪華メンバーの競演です。
現場の人形劇を担当していたのは、有名な児童文学者であった瀬川拓男さん率いる太郎座です。
演出も瀬川さんが行っていました。
そこにシナリオライターとして参加していたのが、天馬正人さんだったのです。
この頃は既にタツノコプロは発足していましたが、人形劇の脚本もタツノコでの仕事と並行して執筆しておられました。
番組のスタッフテロップでも、天馬さんの名前は「作」として名前が出ていました。最初は漢字表記で出ていたのですが、ある時からひらがなで出されるようになります。
その時の表記は「てんままさと」ではなく、「てんましょうにん」となっていました。てんばまさとと名乗られることが多かったのですが、この作品では「てんましょうにん」にしていたようです。
ここでも、昔から名前を変えられることが多かったことが分かるようです。
『それいけトッピー』は機会があれば改めて見てみたいのですが、映像素材は残っていないようで残念です。(つづく)
『それいけトッピー』 当時のテレビ画面より
スタッフテロップも漢字表記の回と、「てんましょうにん」と
ひらがな表記の回がありました。
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