姫野美智さんインタビュー掲載『まんだらけZENBU』112号
- 2022/10/08
- 06:30
隔月刊の『まんだらけZENBU 112号』が10月1日に発売されました。
巻頭特集は、影絵作家の藤城清治さんによる「ケロヨン」などのキャラクター商品です。「ケロヨン」は、1960年代にテレビの「木馬座アワー」などで大人気でした。
人形劇などで当時を覚えている人も多いでしょう。ケロヨンだけでなく、モグちゃんやネズミくん、ブーヨンなど様々なキャラクターのグッズが販売されていました。
今回の特集では、そのソフビや指人形、乗り物玩具、テーブルゲーム、食器や水筒など、数多くのケロヨン商品が大集合でした。
今回の「アニメーションインタビュー」は、『UFOロボ グレンダイザー』や、『惑星ロボ ダンガードA』、そして『ベルサイユのばら』(原作/池田理代子)、『聖闘士星矢』(原作/車田正美)などの作画を荒木伸吾さんと手掛けてこられた姫野美智さんです。
姫野さんは、高校時代にテレビで出会った『バビル2世』で、荒木さんの作画を意識されます。そして休みに関西から上京し、荒木さんを訪ねて入社を志願されました。
高校卒業後は荒木プロに入社し、『UFOロボ グレンダイザー』の動画からお仕事を始められます。
『グレンダイザー』では、あの印象に残る「大空に咲いた赤い花」のナイーダのキャラクターデザインを手掛け、原画を描かれました。マリアのキャラクターデザインも姫野さんによるものです。
その後は荒木さんと共に『惑星ロボ ダンガードA』や、『ベルサイユのばら』、フランスとの合作だった『ユリシーズ31C』などに参加されました。『花の子ルンルン』のキャラクターも、姫野さんのデザインでした。
80年代には『ガラスの仮面』や『銀河烈風バクシンガー』のオープニング、そして『愛してナイト』(原作/多田かおる)や、『とんがり帽子のメモル』などでも、その作画はファンの間で話題になりました。『聖闘士星矢』では、荒木さんと共に少年たちの激闘を美しく描かれ、ファンを魅了しました。
姫野さんといえば、『ベルサイユのばら』のエンディングイラストなどカラーイラストも定評がありますが、そのベースには日本画の技法があったそうです。
今まであまり語られることのなかったアニメファンだった学生時代のことなどもふくめ、これまでの歩みを明かされています。
荒木伸吾さん姫野美智さんの作品に魅了されてきたファンには、おすすめしたい記事です。
『まんだらけZENBU 112号』(まんだらけ出版部刊)
今回も成瀬正祐さんの『護美の砦』は休載でした。
- 関連記事
-
- 昭和の漫画仕事人の自伝マンガ『漫画仕事人参上!!』
- 『キャッツ・アイ COMPLETE DVD BOOK』刊行開始
- 姫野美智さんインタビュー掲載『まんだらけZENBU』112号
- 西岸良平さんの『三丁目の夕日』69巻発売
- 『SFマガジン 10月号』でスタジオぬえ特集