『忍者マン一平』 祝 放映40周年
- 2022/10/15
- 06:30
1982年(昭和57年)10月4日、日本テレビ系で『忍者マン一平』(原作/河合一慶)が始まりました。双葉社の少年誌『100てんコミック』に連載されたマンガを東京ムービーがアニメ化したものです。今年で40周年を迎えます。
物語は、トキオ村に住み、こじんまりとした忍者小学校に通う柳生一平が主人公です。一平には幼稚園児の三平という弟もいます。
小学生ながらも柳生流の忍術を使う一平は、眼玉を飛ばして遠くまで探る「目ん玉特捜隊」や、「忍者ワープ」などの技の使い手です。
また弟の三平は、口を大きく開けて火を噴き出す「忍法 どんと焼き」という技を使います。 そのほかの忍者小学校のクラスメイトたちも、ユニークな生徒が集まっています。アゲハちゃん、伊賀山くん、根来くん、転校生の亀之丞くん、あけびちゃんなど、それぞれが個性的な技を使うことができます。
担任の美人教師の徳川先生や、大人げないチョビ髭の校長先生、三平のよき理解者でたぬきの和尚さんなどなど、子どもたちと友だちのような大人たちも楽しいものでした。
そこに、彼らのライバルであるテクノ村のメカ小学校の生徒との忍法対決も繰り広げられ、毎回ドタバタが繰り広げられるのです。
キャラクターデザインも、『新ルパン三世』後期のような親しみやすい明るいタッチでした。『新ルパン三世』に参加していたスタッフたちがスライドしていたこともあったのでしょう。キャラクター設計と作画監督は高畑順三郎さんでしたし、美術監督は龍池昇さんです。そして、チーフディレクターは高屋敷英夫さんでした。
明るく元気な主題歌は初回で気に入り、即シングルレコードを買いました。月曜から日曜までを歌った明るくコミカルな歌は聞く者を元気にしてくれ、かなり聴いていたものです。
絵柄や子どもたちのドタバタなども毎回楽しい世界でしたが唯一、一平の忍法「目ん玉特捜隊」だけは苦手でした。顔から目が無くなる表現が、ちょっと不気味に感じたからです。
残念ながら、同じ時間帯に『あさりちゃん』や原田知世のドラマ『狙われた学園』、『クイズ100人に聞きました』など、強豪番組が並んでいました。
また掲載誌があまりメジャーでなかった影響もあったのか、視聴率も振るわずわずか3ヶ月で終了します。
ですが、あのままもう少し続いていればと、惜しまれる作品のひとつです。
『忍者マン一平』動画
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