『スペースコブラ』 祝 放映40周年
- 2022/10/16
- 06:30
1982年(昭和57年)10月7日、フジテレビ系木曜19時に『スペースコブラ』(原作/寺沢武一)がスタートしました。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)の人気連載を東京ムービーがアニメ化したものです。
その3ヶ月前の7月には、劇場版『SPACE ADVENTURE コブラ』が公開されました。テレビアニメ化までの期間も短いところを考えると、映画の反響を受けテレビ化されたわけではなく、最初から両方とも決まっていたのかもしれません。
チーフディレクターは出崎統さん、キャラクターデザインと作画監督は杉野昭夫さんという『あしたのジョー2』や劇場版『エースをねらえ!』、『宝島』でおなじみのお二人が、中心です。
この制作中に1983年7月公開の劇場版『ゴルゴ13』(原作/さいとう・たかを)が入ったため、もう一人の作画監督に大塚伸治さん、チーフディレクターとして竹内啓雄さんが入っておられます。
美術監督は水谷利春さんと石垣努さん。撮影監督は、高橋宏固さん。スマートでしゃれたオープニングとエンデイング曲は、大野雄二さん、劇伴音楽は羽田健太郎さんでした。
コブラを演じるのは、劇場版から替わって野沢那智さんとなり、よりスマートでダンディになりました。レディの榊原良子さんとの会話は、しゃれた雰囲気で大人の感じがでていたものです。エンディングの「シークレットデザイアー」のイメージも、おしゃれでピッタリでした。
対するギルドのクリスタルボーイなど、不気味な各敵役たちの存在感もしっかりと描かれていました。
時にはズッコケつつも常に余裕を持ったコブラの大人の魅力と、サイコガンの圧倒的パワー。アクションもテンポよく躍動感あふれ、原作をより明るくパワフルに描き出したセンス・オブ・ワンダーの世界でした。
コブラの赤いボディスーツの躍動する肉体美、レディの鉄なのに女性らしいボディラインや、そしてジェーンやドミニクなどヒロインたちの姿も魅力的でした。
美術も、光と影を強調しコブラたちの活躍する未来世界そのものでした。
シリーズ中、特に盛り上がったのはラグボール編です。未来の野球と格闘技が合体したような過激なプロスポーツを舞台に熱いバトルが描かれる数回は、リアルタイムでも楽しみでした。
先日、全話がDVD-BOOKにもなりましたが、たまに見直したくなる作品です。
『スペースコブラ』動画
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