『さすがの猿飛』 祝 放映40周年
- 2022/10/29
- 06:30
1982年(昭和57年)10月17日、フジテレビ系で細野不二彦さん原作の『さすがの猿飛』が始まりました。毎週日曜夜7時からの時間帯でした。
『さすがの猿飛』は、月刊ベースだった『少年サンデー増刊』に掲載され細野さんが描く可愛い女性キャラクターは人気でした。
アニメ化したのはNASでしたが、実際は前番組『おじゃまんが山田くん』に続き、『ドカベン』や『釣りキチ三平』などを制作してきた土田プロが担当でした。
最初は、これまでのギャグやスポーツ物と違い、細野さんの新しいタッチを再現できるのか少々不安もありました。ですが金沢比呂司さんの設定は、原作のニュアンスも生かした魅力的なキャラクターでした。
またシリーズ構成を『戦国魔神ゴーショーグン』や『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の首藤剛志さんが担当され、原作ではあまり出番の少ない忍豚や、アニメオリジナルのライバル校・スナイパー高校のメンバーもレギュラーとなっていました。
チーフディレクターは佐々木皓一さんで、美術監督は河野次郎さんです。
各話の作画監督は、金沢さんのほか小川博司さんや鈴木信一さん、毛利和昭さんたちでした、シリーズ前半にはいのまたむつみさんが参加され、よりチャーミングなヒロイン魔子と愛嬌のある肉丸たちを描いてくれました。
肉丸が使う忍法「神風の術」のシーンでは、背景動画で回りこむ手の掛かったカットが多かったのですが、帯番組時代の『ドラえもん』のオープニングを思い出しました。これは、演出が同じく福富博さんが担当されていたこともあったようです。
原作連載は月刊ペースでしたので、毎週放送するアニメは原作エピソードにすぐ追いついてしまいます。そのためアニメでは、オリジナルエピソードが続出しました。有名作のパロディなどもありました。
若いスタッフたちによるよく動く作画もノッているのが伝わり、楽しい作品になっていました。
『さすがの猿飛』は好評で、1984年3月まで一年半続きました。
今でも原作同様に、アニメもファンの多い作品です。
『さすがの猿飛』動画
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