雑誌連載版『戦え!オスパー』第2集刊行
- 2022/12/07
- 06:30
2022年2月に、同人復刻された『少年キング』連載版『戦え!オスパー』(画/伊奈たかし)。その続刊となる第2集が11月に出ました。
刊行は、数々の懐かしいマンガを同人復刻しているアップルBOXクリエートです。
アップルBOXクリエートは、これまで横山光輝さんや桑田二郎さん、うしおそうじさん、川崎のぼるさんなどの作品の同人復刻を、地道に続けてきました。
マンガ版『戦え!オスパー』は、『少年キング』(少年画報社刊)昭和40年(1965年)32号から連載が始まりました。
作者のクレジットは、まんがは伊奈たかし(福元一義)さん。ストーリーは、アニメ版でも脚本を担当された山野浩一さんとオスパーグループになっています。
スタートは32号で夏頃でしたが、当初から扉絵には「日本テレビで10月から全国放映」と記されています。連載前から、テレビとのタイアップで企画は進行していたことがわかります。実際の放映開始は、昭和40年12月14日でした。
『戦え!オスパー』を制作した日本放送動画も解散してしまい、資料も残っていません。その後、オープニング以外はビデオソフト化もされず、長年見ることの出来ない幻の作品となっています。また連載マンガも、単行本としてまとめられることはなく、読むためには掲載誌を探すしかなかったのです。
先頃、日本放送動画の親会社である国映の倉庫から『オスパー』のフィルムが見つかり、クラウドファンディングでの修復が話題になりました。
このエピソードの『毒蛾の大群』を見て、改めて『オスパー』の魅力を再認識した人も多いようです。
マンガ版『オスパー』第2集は、第1集から続く「巨竜の島」編、「やみに光るかお」編と続いています。
今回の復刻で連載順に読むことができましたが、巨竜や火の玉小僧など個性的なゲストキャラクターや、ドロメとのスリリングな攻防などもおもしろい作品です。
「毒人間7号」編の続きが収録される、第3集も楽しみです。
『戦え!オスパー』第2集(アップルBOXクリエート刊)
神保町の夢野書店では、入荷した分はすべて売り切れで、
アップルBOXクリエートにも在庫はなくなったそうです。
- 関連記事