栃平吉和さんインタビュー掲載『まんだらけZENBU』113号
- 2022/12/10
- 06:30
隔月刊の『まんだらけZENBU 113号』が12月1日に発売されました。
巻頭からの特集は『マジンガーZ』や『デビルマン』、『ゲッターロボ』など、永井豪とダイナミックプロ作品のグッズです。そして表紙を飾るのは、70年代の子どもたちの憧れだったジャンボマシンダーのレアな機械獣ガラダK7です。
放送時も高価で、超合金やジャンボマシンダーなどは買ってもらえる子は少数でした。しかも、マジンガーZだけでなく機械獣まで持っている子どもなど周囲にはいなかったものです。
毎回のオープニングに登場し、おなじみだったガラダK7とダグラスM2のジャンボマシンダーはデザインもよく、今でも探している人が多いことも納得できます。
またマジンガーZの超合金も1期から4期まで網羅し、その違いも画像で分かりました。
他にも、『グレートマジンガー』や『UFOロボ グレンダイザー』、『ゲッターロボ』、『鋼鉄ジーグ』などの巨大ロボットものから、『デビルマン』、『キューティーハニー』、『ドロロンえん魔くん』、『魔女っ子チックル』などのグッズが掲載されています。
プラモデルやソフビ人形、ノート、紙芝居、ミニカードなどなど、260ページ以上のボリュームでページをめくるだけで楽しくなりました。
今回の「アニメーションインタビュー」は、タツノコプロで『昆虫物語 みなしごハッチ』や『樫の木モック』『けろっこデメタン』、『新造人間キャシャーン』などの制作を担当された、栃平吉和さんです。
吉田竜夫さんご生前のタツノコプロでは、『マッハGOGOGO』』や『紅三四郎』、『科学忍者隊ガッチャマン』などのヒーローもの、そして『おらぁグズラだど』や『ハクション大魔王』などのギャグものに並ぶ第3の柱が、メルヘンものでした。
このメルヘン路線の制作を担当してこられたのが、栃平さんです。
栃平さんは『ゴワッパー5ゴーダム』の途中で退社されると、日本サンライズに招かれます。そして『無敵超人ザンボット3』のプロデューサーとなられ、スタッフ不足の中でもシリーズをまっとうされました。
その後、笹川ひろしさんのお誘いで、『メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行』を手掛けられました。笹川さんからの信頼も厚く『ゲラゲラブース物語』や『サラダ十勇士トマトマン』、『(新)ヤッターマン』などにもプロデューサーとして参加されました。
また『しましまとらのしまじろう』では、総監督の鳥海永行さんによる現場を支えます。
数々の作品を手掛けられた栃平さんからうかがう吉田竜夫さんのエピソードや、タツノコプロ黄金時代の話など印象深いものでした。
『まんだらけZENBU 113号』(まんだらけ出版部刊)
成瀬正祐さんの『護美之山』第一巻は12月発売だそうで楽しみです。
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