『マジンガーZ』祝 放映開始50周年
- 2022/12/31
- 06:30
1972年(昭和47年)12月3日(日曜)19時から、フジテレビ系で『マジンガーZ』(原作/永井豪)が始まりました。
製作は東映動画で、永井さんのタッチを生かしたキャラクターデザインは、『魔法使いサリー』や『海のトリトン』を手掛けた羽根章悦さんによるものです。
美術は、辻忠直さんや内川文広さん、伊藤岩光さん、勝又激さんなどでした。
当時はまだ総作画監督制をとってはいなかったため、羽根さんのほか、落合正宗さん、中村一夫さん、永木凡人さん、上村栄司さん、森下圭介さん、白土武さんが、各話作監としてそれぞれ魅力的な甲児たちを描き出してくれました。あしゅら男爵も、第一話の登場シーンから衝撃でした。
もちろん主役メカのマジンガーZや機械獣、光子力研究所やあしゅら男爵の海底要塞サルードなど、永井豪さんによる個性的なデザインも際立っていました。
雑誌との連動で、『週刊少年ジャンプ』では秋頃から連載はスタートしていたので、アニメの開始を待ち遠しく思っていました。
甲児の乗ったホバーパイルダーが研究所のプールから発進するマジンガーZに合体し、街を破壊する機械獣を撃退するオープニングは何度見ても惚れ惚れしたものです。
マジンガーや機械獣に入った鉛筆線のタッチや汚しも、鉄の重厚感や巨大感が出ていました。これはセルに動画の線をそのまま焼き付けることができる、マシントレスの特徴を存分に生かした成果でしょう。
現在、東京MXテレビで再放送されていますが、今でもおもしろく見ることができます。デジタルリマスタリングされているのかフィルムの状態もよく、初回の放映時よりきれいな画面で見ていることは不思議な感じもします。
再放送で改めて見ていると、いろいろな発見もあります。
放映当初から人気だったのは、まずは斬新なマジンガーZという巨大ロボットの存在です。敵側の機械獣も斬新なデザインでした。
そこに羽根さんによる甲児やさやかなど、登場人物たちの爽やかなキャラクターデザインも魅力的です。
『マジンガーZ』動画
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