2023年、放送50周年を迎えるテレビアニメ ①
- 2023/01/07
- 06:30
2023年を迎えました。今年は令和5年になります。今から50年前は、1973年(昭和48年)です。
この年7月、カンフー映画のトップスターだったブルース・リーが32歳で死去しました。日本赤軍による日航機ハイジャック事件が起こったのも7月です。
8月には、来日中の金大中氏が韓国に連れ去られる金大中事件が起きました。
9月は、チリでクーデターが起こります。また東西ドイツの国連加盟が承認されました。
10月には、第4次中東戦争が勃発します。その影響でオイルショックとなり、モノ不足となりました。
11月、五島勉さんが執筆する世紀末をテーマにした『ノストラダムスの大予言』が出版されています。
このような世間を不安を感じさせる年、個性的なテレビアニメが多く誕生しました。
1月1日NET(現・テレビ朝日)系で始まったのは、東映動画の『バビル2世』(原作/横山光輝)です。
『週刊少年チャンピオン』で連載されていた、超能力少年を主人公にしたSFマンガのアニメ化です。作画には虫プロ出身の荒木伸吾さんを招きました。そのキャラクターデザインや作画はカッコよく、多くのファンは魅了されました。
1月2日にはフジテレビ系でタツノコプロの『けろっこデメタン』がスタートします。『昆虫物語みなしごハッチ』、そして『樫の木モック』と続いたタツノコメルヘン路線第2弾でした。キャラクターデザインは吉田竜夫さん、総監督は笹川ひろしさんでした。
同じフジテレビ系では1月7日の日曜午後7時半から、ズイヨーの『山ねずみロッキーチャック』(原作/トーベ・ヤンソン)が始まっています。
「カルピス子ども劇場」の枠で、前年12月まで続いた『(新)ムーミン』の後番組でした。それまで、ズイヨー作品は虫プロが制作を請け負っていましたが、この作品からは、ズイヨー独自に制作体制を敷くことになりました。この頃より虫プロの経営危機説も表になったことも要因のひとつでしょう。
3月2日にNET系で始まったのは東京ムービーの『ジャングル黒べえ』(原作/藤子不二雄)です。それまでの先に原作のある作品とは異なり、アニメ化前提で企画された作品でした。一説によると、当時Aプロダクションに在籍していた宮崎駿さんも企画に参加されていたそうです。(つづく)
『バビル2世』
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