岡迫亘弘さんの個展、昨年１１月に島根で開催

　レジェンドアニメーターのお一人、岡迫亘弘さんのイラスト展が、昨年１１月に島根で行われていました。

　岡迫さんといえば、東映動画を経て虫プロに移籍。『鉄腕アトム』の原画から、『正義を愛する者月光仮面』、『赤き血のイレブン』、『宇宙戦艦ヤマト』（第一作）、『アンデス少年ペペロの大冒険』、『合身戦隊メカンダーロボ』、『キャプテン翼』、『まんが猿飛佐助』、『スーキャット』、『ゲームセンター嵐』と数多くのキャラクターデザインを手掛けてこられました。

　また、『山ねずみロッキーチャック』や『ドカベン』、『キューティーハニー』、『キテレツ大百科』、『忍たま乱太郎』、『笑ゥせえるすまん』、『しましまとらのしまじろう』などの作品に作画監督としても参加していらっしゃいます。

　１５歳からアニメーターになられ、まさにテレビアニメの歴史と共に歩んでこられたレジェンドです。

　

　岡迫さんは東京のお生まれですが、戦時中の３歳の時、父親の実家があった島根県の井野地区に疎開され、１５歳で中学を卒業するまで過ごされました。

　当時の山里には周囲に本屋などもなく、友人にせがまれてマンガを描いていたことが創作の原点になったそうです。

　今回は、同地の小中学校時代の同級生からの依頼で、浜田市にある井野まちづくりセンターで、イラスト展が行われました。

　『ドカベン』や『笑ゥせえるすまん』、『キャプテン翼』など、これまでアニメーターとして携わってこられた作品や、子どもの頃浜田地区で過ごした思い出を描いたイラストなどが描き下ろされ、全４５点が展示されたそうです。

　残念ながらこの展示を見に行く事は出来ませんでしたが、改めて関東近郊でもまた開催していただければと思っています。　

『新キャプテン翼』岡迫さんによる修正原画