『マジンガーZ』誕生ドキュメント『激マン!マジンガーZ編』
- 2015/04/29
- 06:34
『ブラックジャック創作秘話』(宮崎克/原作、吉本浩二/漫画)や、『アオイホノオ』(島本和彦/著)、『「ガンダム」を創った男たち』(大和田秀樹/著、矢立肇・富野由悠季/原案)など、ここ数年かつての名作マンガやアニメの舞台裏を描いたマンガがヒットしています。
それぞれの時代は違っても、ヒット作の陰にはクリエイターたちやそれを支える人々の情熱や苦闘など、人間味溢れるエピソードがたくさん存在します。彼らのそんな姿に読者も共感を覚えるからこそ、舞台裏を描いた作品もまたヒットしているのでしょう。
実は、『デビルマン』や『ハレンチ学園』、『マジンガーZ』など数々のヒット作を世に出した永井豪さんも、『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて自伝的作品『激マン!』を連載し、名作『デビルマン』誕生と執筆時の苦闘した姿を描いています。
これまでインタビューなどで断片的に明かされたエピソードが、作者自身の新たな新作として読めるのです。ファンとしても初めて明かされる新事実も多く、待望の作品となりました。
『激マン!』はNICHIBUN COMICSとして単行本6冊にまとめられています。
その『激マン!』の新作として『デビルマン』に続き、あの『マジンガーZ』誕生とその執筆時の自身を描く、『激マン!マジンガーZ編』が始まりました。これは、昨年末に単行本も1巻が刊行され、今年4月に2巻が出たばかりです。
自動車の大渋滞を前に作者であるナガイ激がふと思いついた、渋滞を切り抜ける巨大ロボットのアイデア。しかし当時は『鉄腕アトム』や『鉄人28号』など、かつてヒットした作品のイメージが強く、今更ロボットものなど古いとされた時代でした。
それでもこのアイデアを世に出すためにアニメ制作会社や出版社への交渉に奮闘する、ナガイ激とその兄弟たち。これを、当時『デビルマン』や『あばしり一家』『あにまるケダマン』、そして『ハレンチ学園』も連載中に並行して行っていたというのですから、改めて永井豪さんの創作パワーの凄さと、彼を支える兄弟やスタッフたちの優秀さ、チームワークの素晴らしさを感じます。
子供だった私も『週刊少年ジャンプ』の連載をワクワクして読み、テレビアニメにハマっていたあの頃。生みの親である永井豪さんの当時の創作の苦労を、なにより永井豪さんご自身の新作としてファンに明かしてもらえることは、とてもうれしいことです。
2巻目では、弟さんの努力で一度は編集部に断られた『少年ジャンプ』での連載が決定し、具体的なアニメ化スタートまでが描かれましたので、これからどう展開していくかもとても楽しみです。『マジンガーZ』ファン、そしてマンガ・アニメファンの方々に是非オススメしたい作品です。

『激マン!マジンガーZ編』①②と、アニメ版『マジンガーZ』の原画と動画
巨大ロボット・マジンガーの迫力に当時は憧れましたが、やんちゃな熱血漢の兜甲児や、おてんばでキュートなさやかさん、
そして不気味なあしゅら男爵など、登場人物も魅力的なキャラクター揃いでした
それぞれの時代は違っても、ヒット作の陰にはクリエイターたちやそれを支える人々の情熱や苦闘など、人間味溢れるエピソードがたくさん存在します。彼らのそんな姿に読者も共感を覚えるからこそ、舞台裏を描いた作品もまたヒットしているのでしょう。
実は、『デビルマン』や『ハレンチ学園』、『マジンガーZ』など数々のヒット作を世に出した永井豪さんも、『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて自伝的作品『激マン!』を連載し、名作『デビルマン』誕生と執筆時の苦闘した姿を描いています。
これまでインタビューなどで断片的に明かされたエピソードが、作者自身の新たな新作として読めるのです。ファンとしても初めて明かされる新事実も多く、待望の作品となりました。
『激マン!』はNICHIBUN COMICSとして単行本6冊にまとめられています。
その『激マン!』の新作として『デビルマン』に続き、あの『マジンガーZ』誕生とその執筆時の自身を描く、『激マン!マジンガーZ編』が始まりました。これは、昨年末に単行本も1巻が刊行され、今年4月に2巻が出たばかりです。
自動車の大渋滞を前に作者であるナガイ激がふと思いついた、渋滞を切り抜ける巨大ロボットのアイデア。しかし当時は『鉄腕アトム』や『鉄人28号』など、かつてヒットした作品のイメージが強く、今更ロボットものなど古いとされた時代でした。
それでもこのアイデアを世に出すためにアニメ制作会社や出版社への交渉に奮闘する、ナガイ激とその兄弟たち。これを、当時『デビルマン』や『あばしり一家』『あにまるケダマン』、そして『ハレンチ学園』も連載中に並行して行っていたというのですから、改めて永井豪さんの創作パワーの凄さと、彼を支える兄弟やスタッフたちの優秀さ、チームワークの素晴らしさを感じます。
子供だった私も『週刊少年ジャンプ』の連載をワクワクして読み、テレビアニメにハマっていたあの頃。生みの親である永井豪さんの当時の創作の苦労を、なにより永井豪さんご自身の新作としてファンに明かしてもらえることは、とてもうれしいことです。
2巻目では、弟さんの努力で一度は編集部に断られた『少年ジャンプ』での連載が決定し、具体的なアニメ化スタートまでが描かれましたので、これからどう展開していくかもとても楽しみです。『マジンガーZ』ファン、そしてマンガ・アニメファンの方々に是非オススメしたい作品です。

『激マン!マジンガーZ編』①②と、アニメ版『マジンガーZ』の原画と動画
巨大ロボット・マジンガーの迫力に当時は憧れましたが、やんちゃな熱血漢の兜甲児や、おてんばでキュートなさやかさん、
そして不気味なあしゅら男爵など、登場人物も魅力的なキャラクター揃いでした
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