若林忠生さんの風景画、銀座の画廊で展示
- 2023/03/11
- 06:30
先週末、銀座にある画廊「銀座アートホール」に行ってきました。ここでは2月28日から3月5日まで東京都民美術展運営会による「第2回都展・サムホール展」が行われていたからです。展示された132点の絵画の中に、若林忠生さんの新作もありました。
都展は、東京都及び東京都近郊に在住・在勤している絵を描く人が、それぞれ自分自身の絵を描き、その発表の場を提供している歴史ある公募美術団体です。
まだコロナ禍の中の昨年1月、同会場にて「第1回サムホール企画展」を開催し、都展会員との一般入選者の作品が展示されました。
今回は、その2回目になります。
若林さんといえばテレビアニメ黎明期、エイケンの前身であるTCJにて、歳の若さで『鉄人28号』や『遊星少年パピイ』の作画監督として現場を率いた方です。そして第一動画の『黄金バット』や『妖怪人間ベム』でも、個性的なキャラクターのデザインをてがけていらっいます。
また、『夕焼け番長』や『ほかほか家族』、『親子クラブ』など、その後も様々な作品に参加おられました。
現在はご自身の絵画に力を入れられ、風景画などを精力的に手掛けていらっしゃいます。
今回出品された新作は、、『新宿中央公園』です。新宿中央公園といえば、西新宿にあり高層ビルの立ち並ぶ周辺に囲まれた貴重な緑地です。
戦前は、西六写真工業(現・コニカミノルタ)がここにあったそうです。戦後に新宿副都心計画の一環として、淀橋浄水場の跡地と合わせ、公園として整備されました。
テレビドラマなどのロケ地としても知られています。
秋から冬に向かう季節の新宿中央公園のヒトコマです。下っていく階段から見た木々も冬を迎える準備をしているようです。
日中の陽射しはまだ暖かさもあるようで、画面からは明るさも感じられます。
今回はいつものサイズより小さな作品でしたが、より構図が絞られていて迫ってきました。
『新宿中央公園』
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