荏柄天神社の絵筆塚
- 2023/03/18
- 06:30
先日、鎌倉にある荏柄天神社に参拝に行って来ました。
荏柄天神社は、1104年に創立され、福岡県の大宰府天満宮、京都の北野天満宮とともに菅原道真を奉った日本三大天神に数えられる神社です。
源頼朝は、鎌倉に幕府を開く際、鬼門の方角を守る神として、この神社を崇めました。その後、足利氏、北条氏、豊臣秀吉も参拝し、秀吉は徳川家康に社殿を造営させたそうです。
受験シーズンになると、関東近辺在住の受験生が合格祈願のため多く訪れています。境内には、荘厳な雰囲気の大きな銀杏の神木もあります。
学問の神様である道真公を奉っている神社ということで、境内では毎年1月に筆供養が行われます。書家や歌人、俳人、画家など、筆を使う人たちがそれぞれ愛用してきた筆を持ち寄って炊き上げて感謝する行事です。
かっぱの漫画で知られる清水昆さんも愛用の筆をここで供養され、1971年(昭和46年)建立されたかっぱ筆塚もありました。かっぱ筆塚と彫られた字は、川端康成さんによるものです。
そして、横山隆一さんが発起人となり漫画家たち154人によって、河童を描いたレリーフが飾られた大きな絵筆塚も1989年(平成元年)に建てられます。
手塚治虫さん、石ノ森章太郎さん、藤子不二雄Aさん、藤子・F・不二雄さん、さいとう・たかをさん、ちばてつやさん、園山俊二さん、永井豪さんなど、昭和世代にはおなじみの錚々たる漫画家が奉納されています。皆さんそれぞれが河童をモチーフに描かれたレリーフが、大きな絵筆塚の周囲を飾っていました。
河童がテーマですが、絵柄はそれぞれの個性で描かれ、じっくりと見て楽しませてもらいました。
荏柄天神社
絵筆塚
藤子・F・不二雄さん、手塚治虫さん、
藤子不二雄Aさん、ちばてつやさんによるレリーフ