70年代のアニメファン④
- 2015/05/02
- 06:45
東映動画の長編作品をメインに研究したり、自分達で制作会社などからフィルムを借り出し上映会を開く人たちもいました。
この当時は、まだビデオソフトはなく、かつての長編の名作も劇場でのリバイバル公開などもめったにありませんでした。ですから、『わんぱく王子の大蛇退治』や『太陽の王子 ホルスの大冒険』などは、未見の者にとっては幻の名作でした。どうしても観たい場合は、フィルムを借り出して自分たちで上映するしかなかったのです。
フィルムを上映するためには、上映できる設備の整った公民館などを借りる面倒な交渉をしなければいけませんし、映写機を使いこなす技術も必要です。当時そんなことまで、自分たちでやってのける先輩たちのパワーには脱帽でした。
中には「アニドウ」の会員もいて、購読している会誌『FILM1/24』などを見せてもらったこともあります。この方たちのおかげで、私は早くから森やすじさん、大塚康生さん、宮崎駿さんなどの名前も意識することができました。
また海外のアニメ、ディズニーやフライシャーなどの作品を、リストにして研究している人たちもいました
。
余談ですが、この時期からアニメファンのパワーに注目し、協力を惜しまなかったスタッフに、『巨人の星』や、『超電磁ロボ コン-バトラーV』などで知られる演出家の長浜忠夫さんがいらっしゃいます。当時からあちこちの同人誌にインタビューやコメントを寄せていらっしゃっており、そのファンを大事にする姿勢に子どもながらに驚いたことを覚えています。
後に金山明博さんにお聞きしたのですが、ファンがスタジオに訪ねてくるとどんなに忙しくても、2、3時間はスタジオを抜けて、近所の喫茶店で話をしてくれていたそうです。毎週制作を続けなければならないスケジュールの中でもそれを続けてくれたのですから、ファンに対する強い信念をお持ちだったのでしょう。
そんな時のお話が、各同人誌のインタビュー記事になっていたのかもしれません。(つづく)

懐かしのセルコピー 『ルパン三世』TV第一シリーズ
この頃から根強い人気でしたが、当時は女子高生や女子大生に熱心なファンが多かったと記憶しています。
この当時は、まだビデオソフトはなく、かつての長編の名作も劇場でのリバイバル公開などもめったにありませんでした。ですから、『わんぱく王子の大蛇退治』や『太陽の王子 ホルスの大冒険』などは、未見の者にとっては幻の名作でした。どうしても観たい場合は、フィルムを借り出して自分たちで上映するしかなかったのです。
フィルムを上映するためには、上映できる設備の整った公民館などを借りる面倒な交渉をしなければいけませんし、映写機を使いこなす技術も必要です。当時そんなことまで、自分たちでやってのける先輩たちのパワーには脱帽でした。
中には「アニドウ」の会員もいて、購読している会誌『FILM1/24』などを見せてもらったこともあります。この方たちのおかげで、私は早くから森やすじさん、大塚康生さん、宮崎駿さんなどの名前も意識することができました。
また海外のアニメ、ディズニーやフライシャーなどの作品を、リストにして研究している人たちもいました
。
余談ですが、この時期からアニメファンのパワーに注目し、協力を惜しまなかったスタッフに、『巨人の星』や、『超電磁ロボ コン-バトラーV』などで知られる演出家の長浜忠夫さんがいらっしゃいます。当時からあちこちの同人誌にインタビューやコメントを寄せていらっしゃっており、そのファンを大事にする姿勢に子どもながらに驚いたことを覚えています。
後に金山明博さんにお聞きしたのですが、ファンがスタジオに訪ねてくるとどんなに忙しくても、2、3時間はスタジオを抜けて、近所の喫茶店で話をしてくれていたそうです。毎週制作を続けなければならないスケジュールの中でもそれを続けてくれたのですから、ファンに対する強い信念をお持ちだったのでしょう。
そんな時のお話が、各同人誌のインタビュー記事になっていたのかもしれません。(つづく)

懐かしのセルコピー 『ルパン三世』TV第一シリーズ
この頃から根強い人気でしたが、当時は女子高生や女子大生に熱心なファンが多かったと記憶しています。
- 関連記事
-
- 70年代のアニメファン⑥
- 70年代のアニメファン⑤
- 70年代のアニメファン④
- 70年代のアニメファン③
- 70年代のアニメファン②
- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:極私的アニメファン事始め
- CM:0
- TB:0