若林忠生さんの新作画「靖国神社(秋)」「迎春・深大寺」
- 2023/04/01
- 06:30
先週末、東京はあいにくの雨でしたが、九段下に行って来ました。
昨年同様、日本武道館では明治大学の卒業式が行われたようで、若々しいスーツ姿の男子学生や色鮮やかで凛々しいはかまの装いの女子学生たちが雨の中を歩いていました。
今回は九段生涯学習館2階の九段ギャラリーで、3月21日から行われていた「神田の街を描き続ける会 春の絵画展」を見てきました。
「神田の町を描き続ける会」は1985年の発足です。都内近郊の絵を描かれる有志が集まって毎月例会を開き、神田をはじめとして千代田区や都内近郊の様々な情景を皆さんが描き続けていらっしゃいます。
今回行われた「春の絵画展」には、51点の作品が展示されていました。
その中にはテレビアニメ黎明期のTCJ(現エイケン)製作による『鉄人28号』の作画を手掛けられ、後に第一動画の『黄金バット』、『妖怪人間ベム』のキャラクターをデザインされた若林忠生さんによる風景画の新作もありました。
若林さんは、「神田の街を描き続ける会」のメンバーの一人でもあります。
若林さんもこの会では、旧くは江戸から明治そして昭和初期から続く風情と新しさの混在する東京の魅力を描き続けていらっしゃいます。
展示には、若林さんは「靖国神社(秋)」と「迎春・深大寺」の2作品を出品されていました。
「靖国神社(秋)」は、九段下から近い「靖国神社」の秋の風景です。歴史を感じさせる青銅大燈籠は内苑にあり、明治13年に警視庁の前身である警視局から奉納されました。奥に見えるのは本殿でしょうか。その周囲の木々ではそろそろ落ち葉も散り始め、秋の優しい陽射しが差し込んでいます。
「迎春・深大寺」は、調布にあるお寺です。店先に水車のあるお店といえば山門ちかくの深大寺そば 一休庵さんでしょう。おなじみの大きなたぬきの置物もいます。
初詣に訪れた参拝客でにぎわう頃の様子です。冬物を着ている客も、おそばに惹かれているようです。
今回も、今の時代に残っている、どことなく風情を感じる情景を見せてくれる二作品でした。
若林忠生「靖国神社(秋)」
若林忠生「迎春・深大寺」
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