『装甲騎兵ボトムズ』祝 放映40周年
- 2023/04/05
- 06:30
1983年(昭和58年)4月1日からテレビ東京系で、日本サンライズの『装甲騎兵ボトムズ』がスタートしました。
『ボトムズ』は、『太陽の牙 ダグラム』に続く高橋良輔監督によるリアルロボット路線の2作目です。AT(アーマードトルーパー)というロボットが、荒野や宇宙などの戦場でメインの兵器となるという独特の世界観がよりリアルな描写となっていました。
舞台となったのは、ギルガメスとパララントという二大勢力が、100年もの間戦い続けているアストラギウス銀河です。ギルガメスに属する兵士キリコ・キュービーは、ある時参加した作戦で、軍の最高機密である「素体」と出会ってしまいます。「素体」とは、パーフェクトソルジャー(PS)と呼ばれる、人工的に生み出された強化兵士です。これから兵士として教育を受ける前にキリコと出会った素体プロトワンは、彼を慕うようになります。
キリコも彼女をフィアナと呼ぶようになり、繰り広げられる様々な戦闘のなかでお互いが惹かれるようになっていくのです。
魅力的なキャラクターを生み出したのは、塩山紀生さん。メカニックデザインは、大河原邦男さん。美術は、前半は東條俊寿さん。後半は岡田和夫さん、宮前光春さん、中山益男さんです。乾裕樹さんによる音楽も印象的でした。
各話の作画監督は、谷口守泰さん、鈴木英二さん、神宮慧さん、西城明さん、上村栄司さんたちです。それぞれ独特のキリコ像を描いてくれましたが、特にアニメアールの谷口さんの回は、よりシャープでキリコになっていました。
そしてATのローラーダッシュなど、躍動感のあるバトルシーンも迫力があるものでした。
放映終了後OVAとなり、1985年には総集編とともに『ザ・レッドショルダー』が発売され、話題になりました。そして翌年以降も『ビッグバトル』や、『野望のルーツ』のOVAが発売されます。塩山さんが全編の作画をまとめられたのも嬉しいことでした。
他のビデオソフトと違い、透明のプラスチックケースに入ったソフトが、特徴的だったのを覚えています。
その後も、『赫奕たる異端』や『ペルーゼン・ファイルズ』、『幻影篇』などのOVAや、高橋さんによる『孤影再び』などの小説も出されています。
毎週、次の展開が気になり見ていた、今も忘れられない作品です。
『装甲騎兵ボトムズ』
作画監督によって様々なキリコ・キュービーがいましたね。
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