2023年春の横山光輝ファンミーティング
- 2023/04/12
- 06:30
4月8日(土曜)に戸田公園のあいパルにて行われた、春の横山光輝ファンミーティングに参加してきました。
今回は「自由な漫画の世界史」がテーマです。マンガ全般をメインにアニメや特撮、ドラマなど幅広く、参加者それぞれの探求の成果が発表されました。当日は11人の参加でした。
ミステリー評論家の飯城勇三さんからは、『巨人の星』の考察。そして『少年なつ漫王』でコラムを連載中のナイトさんは、堀江卓さんの『矢車剣之助』を連載時までさかのぼって研究した成果を発表されました。生まれる以前の作品の面白さに魅了され熱心に探求する姿勢には、頭が下がります。
今入さんは、望月三起也さんの『秘密探偵JA』の単行本収録順の謎が解説です。初出時と何度かのコミックス化での収録順の違いや、未収録の作品も紹介されました。
レギュラーである三浦さんは、1950年代のマンガ作品のラジオドラマ化についての研究です。まだテレビが無い時代のメディア化は、ラジオか映画でした。映画は今も見ることができる作品もありますが、ラジオはほぼ聴くことはできません。三浦さんは、当時の新聞のラジオ欄にあたり、どのような番組が放送されていたのかを調べられました。
『イガグリくん』や『ビリーパック』、『少年ロケット部隊』、『ジャジャ馬くん』など、どんなラジオドラマになっていたのかは気になりました。今後さらなる研究も楽しみです。
私は「本棚探訪」と題し、参加した方の本棚の画像を見ながら紹介するコーナーを担当させていただきました。今回は、主宰の今入さんに本棚の画像を紹介していただきました。『伊賀の影丸』掲載誌すべてが揃った『週刊少年サンデー』の棚の画像は圧巻でした。また珍しい初期の横山作品のA5単行本が整然と揃った棚も、見ごたえがありました。
クイズコーナーは、ベアハグさんによるマンガ・アニメ・特撮・映画からの出題です。そんなに難しくないとのことでしたが、なかなかの難問揃いで全問正解者は出ませんでした。
最後は、山本さんの横山光輝作品のカラー扉絵カードを使った、ゲームです。ババ抜きの要領で同じ絵が出ると捨てることができるのですが、なかなか揃わず皆さん苦戦されました。
絵柄も、おなじみの『鉄人28号』や『伊賀の影丸』だけでなく、『裏町の白鳥』や『シードラゴン』、『特だねベル子さん』など、きれいなカラーページも見ごたえがありました。
この日も盛りだくさんの内容となり、参加された皆さんも楽しまれた様子でした。
次回は秋に行われる予定で、テーマは『仮面の忍者赤影』になるそうです。
発表テーマにそった展示『秘密探偵JA』
『巨人の星』もありますね。
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