『銀河疾風サスライガー』祝 放映開始40周年
- 2023/04/23
- 06:30
1983年(昭和58年)4月5日テレビ東京系で、国際映画社の『銀河疾風サスライガー』が始まりました。
『サスライガー』は『銀河旋風ブライガー』、『銀河烈風バクシンガー』に続く「J9シリーズ」の第3作です。
第1作の『必殺仕置人』、第2作の『新選組』に続き、3作目の『サスライガー』のモチーフとなったのは、『80日間世界一周』です。
舞台は30世紀の未来。ブラディ・シンジゲートが闊歩する世界です。ブラディ・シンジゲートの盟主、ブラディ・ゴッド経営のカジノで大勝したI・C・ブルースが、ブラディと新太陽系の主要50惑星を1年以内で踏破できるかの大勝負を挑まれます。
それを受けたI・C・ブルースは、その場に居て意気投合したロック、バーディ、ピートとともに蒸気機関車型の宇宙トレインJ9-Ⅲ号に乗り込み旅に出るのです。
原案とシリーズ構成は、山本優さん。チーフディレクターは四辻たかおさんです。そして、『サスライガー』では、小松原一男さんは洒落た大人のキャラクターをデザインされました。
作画の主力は前作同様、韓国の世映動画と教育動画がメインで、そこに大元動画が入る形でした。ですが時々、原画のみ日本のムッシュオニオンスタジオなども参加し、洒落た雰囲気を出してくれました。
ゲストキャラクターも小山涼さん、斎藤格さん、村田四郎さんが作品世界に合ったキャラクターをデザインしてくれています。それぞれの色指定も、前2作のくすんだ感じではなく、明るくシックな色使いになっていました。
美術も東映動画のベテランである伊藤岩光さんが担当され、登場する各惑星の描き分けや、緑色を効果的に使ったJ9Ⅲ号のコックピットなどもいい雰囲気になっていました。
『サスライガー』のオープニングは、前2作のような突出した出来とは言えませんでしたが、それなりで本編とは一番マッチしていたと思います。
ロボットの戦闘シーンでも、教育動画の回では粗削りながら注目するカットもありました。
キャストは、レギュラーの塩沢兼人さん、森功至さん、麻上洋子さん、曽我部和行さんの4人に、八奈見乗児さん、徳丸完さんなどベテランが揃いドラマを盛り上げてくれました。
残念ながら52本の予定が途中で短縮とはなりましたが、道中のそれぞれのドラマなどを経て見事にビッグゲームの勝利まで到達する、爽快な作品となりました。
『銀河疾風サスライガー』原画
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