『イタダキマン』祝 放映40周年
- 2023/04/29
- 06:30
1983年(昭和58年)4月9日(土曜)フジテレビ系で、「タイムボカンシリーズ」『イタダキマン』がスタートしました。今年で40周年を迎えます。
『イタダキマン』は、「タイムボカンシリーズ」の第7作目になります。悪役三人組という定番のフォーマットは変わりません。
今作は、シリーズの初の学園ものです。ある日オシャカ学園のオチャカ校長にオシャカ様の霊が降臨します。そして学園の生徒である三蔵法師の子孫、三蔵法子と、猪八戒の子孫である猪尾ハツ男。そして沙悟浄の子孫、サーゴ浄に、世界中に散ったオシャカパズルを探し出すようにとお告げを伝えるのです。それにより三人の“たてまえトリオ”は旅立ちます。
そして、それを聞きつけた落ちこぼれトリオのヤンヤン、ダサイネン、トンメンタンも、先にオシャカパズルを奪おうとするのです。そのヤンヤンたちに、途中で合流したのが、孫田空作という少年で、実は法子たちのピンチを救ってくれるイタダキマンでした。
前作の『逆転イッパツマン』から、これまで続いたフォーマットも変わり始めましたが、『イタダキマン』には巨大ロボットは登場しません。そして、八奈見乗児さん演じる三悪のダサイネンもメカ担当ではなく、登場するメカはオタマガ池に住む竜神、竜子が変身する形となっていました。
新たな主人公となった空作くんも、田中真弓さんの好演もあり魅力的でした。
残念ながら『イタダキマン』は、これまでのように一年続くことはなく視聴率も不振で同年9月に20話で終了という中途半端な結末を迎えました。
理由としては作品の出来ではなく、放送時間がその原因でした。それまで「タイムボカン・シリーズ」といえば、毎週土曜日18時半からが定番でした。ところがこの時期の番組改編により、一時間遅い19時半からの放映になったのです。
「タイムボカンシリーズ」のメインターゲットは、子どもたちです。夕食時の18時半の視聴に慣れた子どもたちにとって、19時半はもう遅い時間になったのでしょう。
せっかく前作のサラリーマンものから、内容も年齢層を下げ分かりやすい学園ものを目指したのに、ターゲットである肝心の子どもたちが離れてしまうことになりました。
また当時は、プロ野球中継も頻繁に行われ、その度に放映休止となる不幸も重なりました。
結局この『イタダキマン』で、長年続いてきた「タイムボカン・シリーズ」もいったん終了となりました。内容は盛りだくさんで楽しい作品でしたので、時間帯さえ変わらなかったらと、残念に思っています。
『イタダキマン』セル
- 関連記事
-
- 『ストップ!! ひばりくん!』祝 放映開始40周年
- 「アニメに感謝」10周年
- 『イタダキマン』祝 放映40周年
- 『銀河疾風サスライガー』祝 放映開始40周年
- 『ななこSOS』祝 放映開始40周年