中野サンプラザで最後の開催「資料性博覧会16」
- 2023/05/05
- 06:30
昨年はコロナ禍の影響で8月に開催日程が延期された、まんだらけによる年に一度のイベント「大まん祭」が、5月3日から5日まで中野サンプラザで行われています。
中野サンプラザも取り壊しが決定し、この会場で最後の開催です。2009年より続く資料系同人誌に特化した「資料性博覧会」も3日に行われました。
会場は13階のコスモルームです。ここは午前から14時前まで「開運ブックマーケット」が行われ、15時30分からの開催となりました。
私は、午後5時過ぎに行きましたが、まだ入場者は並んでおり会場も満杯で、すごい熱気でした。
今回の目当ては、コノシートさんによる新刊『「ミュンヘンへの道」への道 幻の日本テレビ動画 アニメ・ドキュメントの世界』です。
『ミュンヘンへの道』は、1972年(昭和47年)4月からTBS系で放映された、日本男子バレーがテーマのテレビアニメです。
製作はコノシートさんが探求を続ける、『戦え!オスパー』や『冒険少年シャダー』の日本放送映画の流れを汲んだ、日本テレビ動画です。タイトルどおりミュンヘンオリンピックに向けて、日本男子バレー選手たちの実話を元にしたドキュメント作品でした。
その後再放送もなく関連資料も乏しいなか、コノシートさんは当時の新聞の記事やテレビ欄、雑誌記事を探しその実像に迫ります。セル画やスチール、コミカライズのほか、第4話「松平サーカス」の絵コンテも掲載されています。
これまで諸説あった放送話数の真相や、後継番組『モンシェリCoCo』との関係など、興味深い内容でした。
ほかにも、興味深い資料系の同人誌を入手できました。
Pプロ作品資料の発掘作業を続けるTプロ作品研究所による『1970年代ピープロコレクション3』では、うしおそうじさんの年表や、幻のアニメ企画『かのこちゃん』の設定イラスト、『鉄人タイガーセブン』のデザイン原画が収録されていました。
また、マグナムソウルの『「超電磁マシーン ボルテスV」ファンブック』、高橋蔵書の『ゴライオン伝説』は、1作品をメカやキャラ、全エピソードガイドなどで深堀りしている、力の入った本でした。
来年からは別の会場での開催になると思いますが、この貴重な場をこれからも続けていただき、思いのこもった熱い同人誌を読ませていただきたいと思います。
コノシートさんの『「ミュンヘンへの道」への道』(さんぽプロ)
当日入手できた同人誌
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