伊藤英治さんインタビュー掲載『まんだらけZENBU』116号
- 2023/06/03
- 06:30
隔月刊の『まんだらけZENBU 116号』が、6月1日に発売されました。
特集は、『仮面ライダー』グッズ特集の第2弾です。115号の1号・2号ライダーのグッズに続き、今回はV3からBLAK RXまでです。
前号の表紙を飾った地獄大使のソフビはやはり高値となり、370万円で落札されました。私もこれまで見たことがない珍しいものでしたから、マニアでしたらぜひ手に入れたいものだったのでしょう。
巻頭では、『仮面ライダーV3』のジャンボマシンダーが紹介されています。V3の前期後期モデルとデストロン怪人のハサミジャガーやカメバズーカ、そしてタイホウバッファローやレンズアリなどは初めて見ました。
当時も高価でしたので、なかなか買ってもらうことはできませんでした。こうして見ると、おもちゃ屋の店頭で羨望の目でショーケースを見上げていた頃を思い出します。
他に鉄道グッズは、昭和40年代の都電路線図。プロレスグッズではミル・マスカラスやタイガーマスク、獣神サンダーライガーのマスク、フィギュアなども楽しめました。
セル画は、表4でも紹介の『太陽の王子 ホルスの大冒険』ヒルダのセルが注目です。
巻末からのページでは、福島鉄次さんの『砂漠の魔王』や、山川惣治さんの『少年ケニヤ』、『少年王者』、『銀星』、『ノックアウトQ』など、絵物語単行本の美本セットや、若木書房の少女誌『こだま』特集、そして『赤胴鈴之助』でおなじみの武内つなよしさんの多彩な作品の付録を集めたコーナーなど盛りだくさんでした。
「アニメーションインタビュー」は、『キューティーハニー』の美術で知られる、長年美東映動画作品で美術監督を務められた伊藤英治さんです。
伊藤さんは、少年時代より絵を描き続けてこられました。そして看板の会社やデザイン会社などを経て、大学の同期だった下川忠海さんの誘いを受け東映動画の採用試験を受けられます。たった2名合格という狭き門を突破して東映動画に入られ、『少年忍者風のフジ丸』の背景から、そのキャリアをスタートされました。
得意の抽象画を生かされたのが『キューティーハニー』の美術でした。また、『花の子ルンルン』や『魔法少女ララベル』、『ハローサンディベル』など、少女モノも多数手掛けていらっしゃいます。
東映動画を退職された後も、画家としてご自身の絵を描いていらっしゃいます。路上観察学会のトマソン物件の探索や創作の原点である災害との関わりなど、興味深いお話でした。
『まんだらけZENBU 116号』(まんだらけ出版部刊)
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