町屋文化センターで公開、若林忠生さんの新作絵画
- 2023/07/15
- 06:30
先週、荒川区立町屋文化センターで7月9日まで行われていた「第8回 都展 城北支部展」に行ってきました。
都展は1965年(昭和40年)に都民絵画研究会として発足した会です。東京都および国内に在住・在勤する絵を描く人たちが、自由に、個性ある絵を描き、発表することを目的とした公募美術団体です。そして上野にある東京都新美術館では、毎年定期的に都展の展示会を開催しており、若林さんも毎回出品していらっしゃいます。
今回は城北支部展ということで初めて訪れたギャラリーでしたが、広いスペースに作品が展示されゆっくりとそれぞれの作品を見ることが出来ました。
若林さんの新作のタイトルは「賑わい」です。
これは、ある冬の日の神田明神大鳥居前の情景を描いたものです。大鳥居わきの歴史ある甘味処天野屋さんも大賑わいのようです。
若林さんにしては珍しく風景だけでなく、そこに居合わせていた人物もしっかりと描かれており、よりこの場の活気が感じられます。
730年に創建され、1616年に現在の場所に遷座して江戸総鎮守として多くの人々にまつられてきた神田明神です。その大鳥居のわきにある天野屋も江戸時代から続く老舗です。そんな古くから変わらず人々に島しまれてきた場所に現代人が行き交う姿も、風情があります。
この作品は、「第8回 都展 城北支部展」出品作品の中でも、大賞となっていました。
歴史ある建造物と現代に生きる人々の交差する景色を描き続ける若林さんの作品は、これからも楽しみです。
若林忠生 「賑わい」
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