昭和50年代の小倉の書店跡地探訪 その2
- 2023/09/03
- 06:30
8月6日に1970年代から80年代、小倉の中心街にあった書店の記憶をUPしました。書いていると、いろいろと記憶が蘇ってきました。
今はうどん屋になっている宗文堂書店。この店はコミックスが充実していましたが、雑誌コーナーでは海外の雑誌を入れてくれました。
当時海外の雑誌を小倉で読める機会はなかなか無く、SF雑誌で日本のロボットアニメの特集記事を見つけ誇らしく思ったこともあります。
アメコミも充実しており、『スーパーマン』や『バットマン』でおなじみだった老舗のDCコミックス。
『スパイダーマン』や『アイアンマン』、『マイティーソー』などのマーベルコミックス。『ウッディウッドペッカー』や、ディズニーコミックのゴールドキー(ウエスタンパブリッシング)など、毎月新刊が入荷すると財布と相談しながら購入していたものです。
当時は『スーパーマン』が映画化されるくらいで、アメコミがこんなに映画化される時代が来るとは思ってもいませんでした。
あの頃好きだったのが、マーベルでは『ハワード・ザ・ダック』。DCは『プラスティックマン』でした。『ハワード・ザ・ダック』は単体タイトルの刊行でしたが、『プラスティックマン』は、単体ではなく時々出る他のヒーローとの共演作だけでした。
ですが、両作ともとぼけた味わいとシリアスさが妙にマッチして、楽しんでいました。
その後、アメリカの古書店やフリーマーケットで『プラスティックマン』単体のコミックブックを見つけた時は嬉しくて買い集め、先方に驚かれたものです。
水木しげるさんも貸本時代に『プラスティックマン』を描いていたことを知り、作風の共通点もどこか感じて納得したこともあります。
そういえば、旧小倉駅ビルの2階にも書店はありました。旅行者向けの雑誌や文庫、新書がメインで、マンガは無くあまり行くことはなかったので忘れていました。
ここは、京町銀店街に本店があった文苑堂書店の支店で、文苑堂小倉駅店でした。
京町銀天街の文苑堂書店は、東宝の映画館のある途中にありました。古くからの店構えで、入り口の土間にレジがあり、長細い店舗の一番奥にコミックスのコーナーがありました。
ここには、他の店にはなかなか無いゴールデンコミックスの藤子不二雄・異色短編が揃っていて、少しずつ買っていったことを覚えています。
もう五十年前のことでいろいろと忘れてはいるのですが、なぜかマンガとの出会いに関しては結構覚えてるのが自分でも不思議です。
『プラスティックマン』が活躍するDCコミックス
どこか軽妙でとぼけた味が魅力的なヒーローでした
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