『科学忍者隊ガッチャマン』幻のリメイク企画 続報
- 2023/09/09
- 06:30
先日このブログにて紹介した、『科学忍者隊ガッチャマン』のリメイク。
1996年と1998年に、それぞれ別のリメイク企画があったと、海外の「茶髪のアン」という方からお教えいただきました。
当時のタツノコプロの状況や1994年のリメイク版『GATCHAMAN』を制作した時期が近すぎることもあり、それほど現実的な動きはなかったのではと、考えました。
そのブログを見た「茶髪のアン」さんから、またメールをいただきました。
ありがとうございます。
1996年のリメイク企画は、海外の研究書『G-Force-Animeted Jason-Hofius 』に少し掲載されており、3人の男の子と2人の女の子がメインになっていたそうです。
また1998年の企画のタイトルは『新ガッチャマン』で、レッドインパルスは若い女性戦闘機部隊で、健とジュンはそれぞれ行方不明の家族を探すという設定のようでした。
両方ともスポンサーの獲得の問題で、実際の製作には至らなかったとのことです。
このどちらのリメイク企画も、聞いたことがありませんでした。
海外のファンの方のほうが、この件に関してはご存知のようです。
ただあの頃のタツノコスタジオの状況を考えますと、作画や美術スタッフなどもそれほど揃っておらず実現しても外注中心のスタッフ編成になっていたとは思います。
また、企画文芸の中心となるべき鳥海尽三さんや陶山智さんたちも既におらず、骨太な『ガッチャマン』の世界観を時代に合わせ新たに構築できたかどうかも疑問にも感じます。
スポンサーの獲得ということでしたら、テレビシリーズを想定していたということなのでしょうか。
もしかしたら『G-Foce』ということですので、海外主導で企画が進行していたこともありえるかもしれません。
九里一平さんがご存命でしたらお伺いできたかもしれませんが、先頃亡くなられたので残念ながらもうお聞きすることもできません。
古くからのファンにしますと絵柄の違いや、3人の男の子と2人の女の子の科学忍者隊、女性レッドインパルスなど設定の変更なども戸惑ってしまいます。
誰もが知る作品をリメイクするのはなかなか難しいことですが、できれば新しい視聴者には新鮮で、初代からのファンも納得できる作品が現れるのならうれしいです。
1998年、ロベルト・フェラーリさんによるコンドルのジョー
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