『亜空大作戦スラングル』 「迷宮(ラビリンス)の少女」の迷宮 その2
- 2023/09/17
- 06:30
『亜空大作戦スラングル』は唯一の女性メンバーであるセクシーと、ニヒルなスーパースターが活躍するシリーズ前半と、彼らの負傷による離脱からドーリィ、シュガーとメンバーチェンジした後半とは、雰囲気が変わります。
敵の組織クライムもフォルクレーザーがトップとして率いるようになり、ゴリラチームとの抗争はより激化しました。
ジェットや、チャンスのコスチュームも変更され、スラングル自体もエアロマイティと変型合体して派手に活躍するようになっています。
後半からは国際映画社らしく海外班参加の割合も更に増え、作画的には前半ほど突出した回はなくなりました。作画マニアからは、前半の方がよかったという声も当時は結構聞いたものでした。
ですが、この第34話は、そんな普段の海外作画や国内作画の回とも、どこか違ったのです。
なぜ『亜空大作戦スラングル』の34話から、いつもとは違う印象を受けたのでしょうか。
一言で言えば、それはやはり作画でした。
海外作画らしい特徴でもなければ、たまにあったセンスのいい国内作画の回でもありません。
メカニックは、それなりの描写ではありました。戦闘シーンも、エアブラシなど画面処理もしっかりはしていました。
ただ、キャラクターの描き方に関して、どうも不思議な感じがしました。
キャプテン・チャンスも後半になるといつもに戻りましたが、前半は頼りなさげな顔です。ジェットもカットにより、幼な顔になっています。
ロアナもこの回のゲストヒロインとして美少女という設定のはずですが、なぜかカットが変わるとズン胴になったりします。
その父親である市長も、なんだかふにゃふにゃした印象でした。
また各キャラクターのプロポーションもカット毎に変わったり、動きもどこかぎこちなく感じるものだったのです。(つづく)
第34話「迷宮(ラビリンス)の少女」が収録された『亜空大作戦スラングル』DVD7巻
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