『北斗の拳』新作アニメ制作へ
- 2023/09/23
- 06:30
9月13日、『北斗の拳』(原作/武論尊 漫画/原哲夫)の新作アニメ製作が発表されました。
『北斗の拳』は、1983年(昭和58年)9月から『週刊少年ジャンプ』で連載された人気作品です。
TVアニメも翌年の1984年(昭和59年)10月から、フジテレビ系で毎週木曜夜7時より放映スタートし、最高視聴率も23.4パーセントを記録するヒットとなりました。
クリスタルキングによる主題歌『愛をとりもどせ!!』や、KODOMO BANDの『SILENT SURVIVER』、そしてTOM CATによる『TOUGH BOY』なども、ドラマチックなオープニング映像とともにおなじみでした。
アニメ版の製作は東映動画で、キャラクターデザインと作画監督は須田正己さん。美術は中村光毅さん、初期の演出は芦田豊雄さんでした。
須田さんが描かれるケンシロウは、原作のタッチを生かしながらさらに進化させ、シリーズが進むにつれより精悍に成長しました。この作画が魅力で見ていたファンも多いと思います。神谷明さんが演じられたケンシロウも、静と動のイメージそのままでした。
シリーズ初期は、それまでの作品にはなかった劇画調で他の作画監督は描くのに苦労している様子もありましたが、ストーリーが盛り上がるにつれレベルもあがっていきました。
連載中作品のアニメ化の宿命でもあり、シリーズ構成も初期のシン編では原作に追いつかないようにオリジナルのエピソードを入れるなど苦労もあったようです。ただアニメならではの迫力あるアクションや、緩急つけたドラマ表現は印象的でした。
アニメ版は海外でも放映され、各国にファンがいます。またDVD-BOOKでも刊行されるなど、連載時以降も幅広い層に支持されています。
今回の新作は、既に完結している原作をアニメ化するのですから、原作との差異もさほど出ることはないことでしょう。
ただ当時、原作もアニメも同時進行で楽しませてもらっていた者からすると、アニメ版にも別の魅力がありました。
新作のアニメも、テレビシリーズのスタッフたちが作り上げたエッセンスを生かした作品にしていただけるとよりうれしいです。
TV『北斗の拳』『北斗の拳2』原画
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