『亜空大作戦スラングル』 「迷宮(ラビリンス)の少女」の迷宮 その4
- 2023/10/01
- 06:30
第34話「迷宮(ラビリンス)の少女」の作画監督を担当された柴田豊さんは、作監以外に他の国際映画社作品への参加経験はなかったのでしょうか。
調べていきますと、『魔境伝説アクロバンチ』と『銀河疾風サスライガー』の2作品で、お名前を見つけることができました。
『魔境伝説アクロバンチ』では、第2話「氷雪山の怪光」で原画。そして9話「吼えよグリフォン」と12話「はるかなるエーゲ」では動画チェックです。
『銀河疾風サスライガー』は、第4話「地獄のパスポート」と第8話「栄光のイヨモンテロ」にも、動画チェックとして出ていました。
『アクロバンチ』第2話の放映は、1982年(昭和57年)5月12日。第9話は、8月4日。12話は9月22日です。
『サスライガー』第4話は、1983年4月26日、第8話は、5月24日でした。
国際映画社作品は、大体海外作画班がローテーションのメインを担っていました。
特に『銀河旋風ブライガー』から続く「J9シリーズ」は、ほぼ東映動画を通じて作画、彩色、背景までは海外班の作業でした。
韓国の教育動画と世映動画が両輪となり、時々大元動画が入ってくるローテーションだったのです。
ただ「J9シリーズ」三作目である『サスライガー』は、時々作画に国内の作画プロダクションが入ることがありました。
第4話と第8話の作画監督は、ベテランアニメーターの落合正宗さんです。後半はムッシュオニオンプロの五十嵐鈴子さんが、作監として参加された回もありました。
『サスライガー』では、通常は海外出しのため、動画チェックまで現地のプロダクションの担当でした。そのためエンディングクレジットでも、動画チェッカーの名前は出ません。
4話と8話は国内作画だったため、あえて動画チェッカーを置いたのかもしれません。担当されたのは、『スラングル』34話の作画監督だった柴田さんでした。(つづく)
第34話「迷宮(ラビリンス)の少女」S12-C21 ジェット動画
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