アニメブーム時の公式ファンクラブ事情①
- 2015/05/16
- 09:05
■はじめに
1977年(昭和52年)から始まったアニメブーム。この時代は、まだインターネットもなく、アニメ雑誌も刊行されていません。
まして録画再生機器であるビデオデッキも、まだまだ高価で一般家庭にまでは普及していませんでした。そんななか、アニメの情報に渇望していたファンに応えるために、プロダクション主導による公式ファンクラブがいくつも発足していました。
この頃は熱心に活動を続ける規模の大きなファンクラブが多数あり、その活動内容などなかなか制作会社側でも把握できなかったこともあります。
公には出来ない情報なども、ファンの口コミなどで一人歩きしてしまう恐れもありました。それを交通整理する意味もあり、公式ファンクラブを立ち上げた側面もあったのでしょう。
当時人気を誇っていた『宇宙戦艦ヤマト』の制作会社オフィス・アカデミーは、『宇宙戦艦ヤマト・ファンクラブ』を発足させました。会社側がファンクラブを立ち上げると、以前から熱心に活動していたファンなどはしらけてしまったかもしれませんが、これにはそんな事情もあったようです。
この時代には、東映動画や日本アニメーション、東京ムービー、そしてタツノコプロも自社主導の公式アニメーションファンクラブを発足させていました。東京ムービーは、当初『ルパン三世ファンクラブ』としてスタートさせましたが、後に「東京ムービーファンクラブ」に改組しました。
いずれのファンクラブも、会員のために様々な特典を用意し、誌面にはそれぞれの社の個性も投影された会報を発行していました。
アニメファンにとっても自分の好きな作品を作っている会社の様々な情報の掲載された会報は、うれしいものでした。新しい会報の送付を待ち望んでいた日々を、今でも忘れられません。
そんな当時の公式ファンクラブ事情を、思い出していきます。(つづく)

アニメブーム初期、各プロダクションによる公式ファンクラブ会報。懐かしいですね。
1977年(昭和52年)から始まったアニメブーム。この時代は、まだインターネットもなく、アニメ雑誌も刊行されていません。
まして録画再生機器であるビデオデッキも、まだまだ高価で一般家庭にまでは普及していませんでした。そんななか、アニメの情報に渇望していたファンに応えるために、プロダクション主導による公式ファンクラブがいくつも発足していました。
この頃は熱心に活動を続ける規模の大きなファンクラブが多数あり、その活動内容などなかなか制作会社側でも把握できなかったこともあります。
公には出来ない情報なども、ファンの口コミなどで一人歩きしてしまう恐れもありました。それを交通整理する意味もあり、公式ファンクラブを立ち上げた側面もあったのでしょう。
当時人気を誇っていた『宇宙戦艦ヤマト』の制作会社オフィス・アカデミーは、『宇宙戦艦ヤマト・ファンクラブ』を発足させました。会社側がファンクラブを立ち上げると、以前から熱心に活動していたファンなどはしらけてしまったかもしれませんが、これにはそんな事情もあったようです。
この時代には、東映動画や日本アニメーション、東京ムービー、そしてタツノコプロも自社主導の公式アニメーションファンクラブを発足させていました。東京ムービーは、当初『ルパン三世ファンクラブ』としてスタートさせましたが、後に「東京ムービーファンクラブ」に改組しました。
いずれのファンクラブも、会員のために様々な特典を用意し、誌面にはそれぞれの社の個性も投影された会報を発行していました。
アニメファンにとっても自分の好きな作品を作っている会社の様々な情報の掲載された会報は、うれしいものでした。新しい会報の送付を待ち望んでいた日々を、今でも忘れられません。
そんな当時の公式ファンクラブ事情を、思い出していきます。(つづく)

アニメブーム初期、各プロダクションによる公式ファンクラブ会報。懐かしいですね。
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- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:公式ファンクラブ事情
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